遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(10)自動車税が大幅に上がりよった!

皆様のお手元にも、届いているかと思います。

クルマを持っている人にとっては、この時期の風物詩。

納期限がボーナス前の自動車税の納付書です。

ビートの税金が大幅にアップ!!

今年から軽自動車の税率改正があり、グリーン化特例の無い普通の自家用軽自動車でも7200円→10,800円になったのですが、ビートはなんと12,900円。最初の新規検査から13年超の車両には「経年重課」適用とのこと。重課がかかるのは軽も普通車も変わらないようですが、軽自動車の税金が上がったので、ほぼ1.8倍の増額です。N-Oneはグリーン化特例対象なので、10,800円→8,100円と安くなったのですが、原付二種のKSR2も1,600円→2,000円に値上げです。

なんで13年が基準なんだ?

13年前といえば、2003年、初代フィットとカローラが販売トップを争っていた時期ですね。初代フィットはまだまだよく見る車なので、大事にメンテナンスして乗っている方も多いのでないでしょうか?ビートは車歴20年以上なので、仕方ないですが13年というのは少し早い気がします。

ベストカーの記事を見てみると、総務省都道府県県税課の話として、

「平成13年度に始まったグリーン化税制は、環境配慮型税制で自動車の環境負荷に応じて自動車税の軽課または重課が始まりました。環境に優しいクルマを増やし、環境負荷が大きい車への重課が主な目的ですが、13年超となっているのは自動車の平均使用年数から決めています」たしかに自動車検査登録情報協会が発表した、新車登録後から抹消されるまでの期間を示した乗用車の平均使用年数を見ると重課される13年に近い12・64年。スクラップにして新車買い替えを促進させたエコカー補助金制度でも13年超のクルマが対象だった。(引用元:ベストカー)

みなさん、だいたい12年ぐらいで手放すんですね。タイミングベルトやサスあたりも10年ぐらいで一回手を入れていく必要が出てきますし、エアコンも壊れる頃ですね。年間1万キロなら13年で13万キロ。そういわれれば、13年は妥当な気がします。

古い車が環境負荷が高いのか?

環境負荷が大きい車=燃費が悪い?という考えな、すくなくとも、ビートは現行アルファード(e燃費で7~9km/Lぐらい)よりは、実燃費でも良いですよ。新しい車が環境にやさしいかといえば、そうでもないはず。EVも、今は火力発電が主ですからトータルのCO2排出量でいえばかなりあるはず。HV車もバッテリーやモータ等があるので、製造~解体/廃棄までの環境負荷が高く、走行分のメリットを打ち消してしまう可能性もあります。経年劣化で環境に悪影響があると同意できるのは、触媒の劣化による排気ガスの浄化が低下することぐらいでしょうか。クラッシックカーは、故障やらが怖くて走行距離も伸びないし、故障したら修理に時間がかかるので、エコなんですけどね(笑)

結局はスクラップインセンティブ

2009~10年のエコカー補助金の時と同じで、結局「環境の為」という仮面をかぶった経済政策の一環ですな。リッター10Kmも走らん車をエコカーに認めながら、環境を建前にしている税制なので、イラッとするんですな。本音で「旧車は税金を高くします。さっさと売っぱらって、新車に乗り換えなさいよ。その方が自動車メーカーも儲かるし、景気も良くなりますよ」と言ってもらった方が、よっぽどすっきりします。税金のことを言えば、ガソリンは相変わらず二重課税(ガソリン税に消費税がかかっている)だし、環境税はかかるわで自動車は税金まみれ、徴収し放題になってますね。

メーカーはそれでいいのか?

スクラップインセンティブ税制は日本の自動車メーカーも共犯くさい所。自工会から自動車の税制等については口出ししているはずなのに、メーカーにとっては、(新車の売り上げが伸びる)(旧車が廃車になれば、部品管理をしなくて済む)(旧車でリコールが起きた場合、被害範囲が少なくて済む)等々メリットもあるので、ウェルカムなんでしょうね。ただ、自動車メーカーが、<長く愛される製品は良い製品であり、そのブランド価値はかけがえのないものである>と認識しているのであれば、少しはこんな税制に反対した方がいいのでは?と思います。経済原理だけで自動車を作ってばかりいると、M自動車みたいに製品もおかしくなってきます。自動車は実用性の高い耐久消費財ですが、文化的な側面もあります。日本の自動車メーカーも自分の博物館だけでなく、自社のヘリテイジを維持している旧車ユーザも大事にしてほしいものです。

少なくとも部品供給だけは継続してほしい!!

ポルシェは、「最新のポルシェが最良のポルシェである」と言い続けてきましたが、過去のモデルを否定しているのではなく、過去の積み上げが現在のポルシェの価値を作り出していることをよくわかっています。その証拠に、このページを見てください。恐ろしいことに、過去のポルシェのほとんどのパーツが入手可能。生産台数が極端に少なくプレミアになっている911カレラRS 2.7(73カレラ)の専用ボディ外板まで純正部品で作ってます。過去生産された70%が今も走っているポルシェならではですが、こういった伝統を守っていく事が、ポルシェのクルマ作り、文化としてのクルマを大切にしていることがよくわかります。

ホンダもNSXリフレッシュプラン(今は中止してる)やビート20周年記念アクセサリー発売等を実施するなど、他の国産メーカーよりはわかっている方だと思いますが、それでもビートの欠品パーツも増えてきています。メーカにとっては新車販売が一番大事なのはわかりますが、レストアやリフレッシュは良いビジネスになると思うんですけどね。

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