遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(16)純正部品再販?

少し前に、マツダが初代ロードスターの部品再販とリフレッシュプランの発表がありましたが、8/9の新聞報道でビートの部品再販のニュースが流れています。

往年の名車、相次ぐ部品復刻 ビートにロードスターも メーカー「乗り続けるお手伝い」 (1/2ページ)

SankeiBiz

【新聞ウォッチ】ホンダ、往年の人気モデル『ビート』の部品供給を開始

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ホンダのニュースリリースが無いのが気になりますが…

本当ならアリがたいこと。でも補修部品の再生産だけで、NSXのリフレッシュプランみたいのはないんだろうな…

幌とかリアスクリーン、ウェザーストリップ、マウント、ブッシュなんかはまだ供給あるみたいだし、欠品してるオーバーサイズピストンやコンロッドなんかはまた再生産してくれるのかなぁ~

ドアノブやエアコンノブなんかの樹脂系パーツも確か欠品だったので、再販があると良いですね。

もともとホンダはバイクも含めて、旧車の部品供給長く続けてくれる会社だったのですが、ここ最近は他社と同様に、さっさと部品供給を止めちゃう普通のメーカーになっちゃいました。(とりあえず部品注文は受けて、数がまとまると再生産してくれるのはまだまともですが…)まあ現存で2万台もあるビートは、部品商売としても成り立つはずというビジネス面の判断もあるのでしょう。

そもそも、さっさと部品供給を止めちゃうところに問題があるのです。伝統ある欧州メーカーなんかは、もっと長く供給してくれますよね。メーカーとしては買い替えてくれた方が良いのは十分わかってますが、日本のメーカーは過去の名車(迷車)を大事にしなさすぎなので、少しは変わっていってくれればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)久しぶりのオイル交換

やろう、やろう、いつかやろうと思って、1年近くオイル交換してませんでした。

こんなことなら、ディーラーやショップでマメにやった方がいいのですが、久々に時間ができたので、下回りの点検も兼ねてオイル交換です。

下抜きで交換しますが、ローダウンとビール腹のせいで、ジャッキアップは必須です。


安全のために、ウマは必ずかけましょう!

青色のナットがエンジンオイルのドレンプラグ。マグネット内蔵で鉄粉取ってくれます。暖気後、ドレンプラグを外してオイルを抜き取ります。

駐車場が前下がりな上リアをジャッキアップしてるので、後ろ向きについているドレン穴から完全に抜くために、フロントもジャッキアップて後ろ下がりにします。抜けきったら、ドレンをいったん閉めてフロントを下ろします。
ちなみに、ジャッキはマサダの油圧パンタジャッキ。コンパクトに収納できてサクサク上がるのでお気に入りです。

今回はオイルフィルターも交換します。

HONDAの刻印と冷却フィンがついたオイルパンはビートのこだわりが分かるお気に入り。

その奥にエレメントがあります。車体とエンジンの奥まった場所にあるので、ジャッキアップ無しでは取れません。オイルフィルターレンチで外します。(お約束通り、この時点で手はオイルまみれです(笑))

左側の黄緑色の新しいオイルフィルターはHAMP品。隣が付いてたやつは流用できるフィット用です(たぶん)。

オイルフィルターのパッキンにオイルを塗って、規定値で締めます。ついでに下回りのチェック。エンジンマウントは交換してません。最近はフロントへの冷却水やエアコンのパイプの腐食が多いようですが、今のところ大丈夫そうです。写真撮り忘れましたが、サイドシルの水抜き穴の状態や、サビなんかもチェックします。

最後にオイルを規定量入れます。

・エンジンオイル交換のみは2.5L

・オイルフィルター交換時は2.7L

オイル口はトランクを開けたリアのバルクヘッド中央にあります。入れにくいので、オイルジョッキは必須です。オイル口の先が細いので、勢いよく入れて溢れさせるのは「ビートあるある」でしょうか(笑)こぼしても大丈夫なように、ウェスでガードしておきます。オイルは部分合成油でカストロールのXF-08 5W-40のお安いホームセンター仕様です(笑)。
昔はいろいろ試しましたが、いまはなるべくメーカー純正または、指定オイルに近いものを入れてます。

真っ黒のオイルを見て、次回はもう少し早めに交換しようと心に誓うのでした。

 

 

 

 

 

もうほとんど購入できない2サイクルバイクの魅力(2)(ただし原付2種)

気温も上がってきて、ひさびさにKSRに乗ろうと思いカバーを取って、燃料コックをON!

ガソリン臭い…

燃料が地面にポタポタ…

ああ、またキャブレターかぁ~。

自宅で仕事をすることが多くなり、四十肩(もう五十肩かしら(笑))と腰痛でなかなか出番のないKSR。前回と同じフロート固着が原因なら、トントンすれば治ります。
ということで、プラハンマーで軽くキャブをトントン。ガソリンは止まりました。
さぁ~てとチョークを引き、キックするとプスン…一発でかかったことのないKSRなので、これくらいは日常茶飯事です。

しかし…20回キックしても2~3発しか爆発せず、すぐ止まります。押し掛けもNG。
チョークを戻すと止まるので、怪しいのはスロージェットあたりのフン詰まりです。

ということで、今回はキャブレターのオーバーホールを実施しました。

エンジン側、エアクリ側もバンド止めなので、ヘッドキャップとチョーク(12mmレンチ)を外せば簡単にキャブレターは取れます。ゴミが入らないように、ペーパーウェスを突っ込んでおきます。

シンプルなミクニ製VM18mmキャブレター。フロート室の4つのネジを外し、差さっているだけのピンで止まっているフロートを外します。

キャブ上部のパーツの3つ並んだ円柱で一番高さがあるのがメインジェット、二番目に低いのがスロージェットです。写真では千枚通しのように見えますが、トレイ中央はマイナスドライバーです。マイナスドライバーには規格が無いのですが、先が3mm程度の細い物を準備しておかないとスロージェットが外せません。アイドリング調整なんかでも使うので200mmぐらいの長くて細いマイナスドライバーは、KSRのキャブ調整には必須です。燃料系なのでネジが結構固く締まっているので、ちゃんとしたドライバーを使わないとネジをなめちゃいます。

もう漬かってしまってますが(笑)スロージェットは、ネジを外した奥に本体がねじ込まれており、太いマイナスドライバーは入りません。今回はエア(パイロット?)スクリューとアイドリングのネジも掃除しました。

小さいパーツはキャブクリーナーに漬けこみ、キャブのボディは穴という穴にスプレーします。1時間ほど置いたら、拭いてパーツクリーナーを吹き、最後にエアーで残りの液体やら汚れやらを吹き飛ばします。

スロージェット本体は大丈夫でしたが、スロージェットのネジの小さな穴が詰まってました。キャブのOHはケミカルが基本。ブラシなんかで擦らないようにしましょう。あと、キャブクリーナーはキツイ薬剤なので、防護メガネと手袋は必須です。
パーツも少ないので、さっさと組んでKSRに戻します。

今回はアイドリングとエアスクリューも外したので、戻した後に調整します。

車体に搭載した写真が無かったのですみません。
エアクリーナー側の黄色〇のネジがエアスクリューです。規定値はいっぱいに閉めた後、1と1/2回転戻しが規定値。暖気して、赤色〇のアイドリングスクリューで調整してから、最終的にエアスクリューで微調整です。
基本は濃い側から薄い方へ調整(少しづつ締め込んでいく)しますが、キャブもヘタっている割には、何故か規定値よりも1/4ほど戻したところでバッチリ合いました。

冷間からでもチョーク2~3回で始動。あったまれば、キック一発です!!上の回転でもパワーアップしてました。KSRの本格的なキャブOHは今回が初めて。やはり不動期間に変質した燃料がこびりついていたんだろうな~
2ストはキャブレターが命。ということをしみじみ思いました。

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)夏枯れ

暑いですね~

すっかりブログ更新が止まってましたが、ビートもバッテリー上がり以降、カットオフターミナルは切ったままです。

少し涼しいなと感じて、乗ろうかと思っても、雨降ったりするんです(笑)という事で、今回は過去に交換したパーツレビューその後です。

無限サスペンション

1台目は純正、2台目はカヤバNewSR+タナベで乗ってました。購入時のサスも走行距離からすればそんなにヘタっていないはずですが、大きめの段差で、バンプラバーがないかと思うくらいのショックがありました。原因は、サスではなくブッシュのへたりでしたが…ボディもかなりのご老体ですから、サーキットをガンガン攻める乗り方ではなく、ちょびっと車高が落ちてくれればよい程度の選択肢でセレクト。

3台目は純正に近いと思われ、2cm車高が落ちる無限の新品(まだ出るみたい)を装着。ホントは20周年モデューロが良かったのだが、中古しかなく断念。ビートが出た当時の無限は”固い”のオンパレードでしたが、最近のはバネレートも変更になって柔らくなってはいます。でもヘタった純正よりは固いです。冷間時の走り始めが固く、少し走るとそれなりに良くなってくるのですが、冬場は腰に来ます。良い所は、キットになっているのでアッパーも付いてくる所。アッパーも交換したかったので、渡りに船。純正でサス一式パーツ取り寄せるより安いです。しかし、いつまで無限は供給してくれるんでしょうか?

お金と時間があれば、純正のオーバホールにもチャレンジしてみたいなあ。無限には車高ダウンの魅力はあるのですが、ただでさえ少ないサスストロークが犠牲になっていると思うと、純正の乗り味をもう一度味わいたい気持ちが最近大きくなってきました。純正ダンパーは分解できないようなので、バンプラバーを交換する程度ですが。

momoのステアリングとシフトノブ

ステアリングはmomoにしてますが、これは2台目の時に大枚はたいて買いました。という事はかれこれ15年前くらいでしょうか(笑)その後のS2000とシビックがエアバック内蔵になったので、そのままデットストックしてました。ハンドル取替のポイントは、

・純正ハンドルの取り付けネジが固い!固着してる場合もあるので、しっかりしたレンチで緩める。

・ボスは好みですが、純正はセンターがオフセットされているので普通ので装着すると、メータが見えなくなったりウィンカーレバーに当たったりします。オフセットされている専用ボスかオフセットスペーサーで取り付けると具合が良いです。

シフトノブは、純正が劣化してきていて、ハンドルともに若干べたつきが出てきてたので、交換。最近はマニュアル車のシフトノブってカー用品店で売ってない。昔はよく売ってたんだけどな。水中花入りとか(笑)

ということで、ネットです。ステアリングと合わせて、MOMOの球形レザーのNERO SK-99に交換。1万円近かった気がしますが、高いなあ…でも満足してます。S2000とタイプRユーロの球形ノブに慣れてたのでしっくりきます。momoのロゴもイエローでステアリングともマッチしてます。アルミじゃないので夏場でも熱くならないしね。シフトポジションの表記が無いので車検の時はメモに書いてはりつけましょう

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蛇足ですが、運転中シフトノブに手を置いちゃダメですよ。ギア側に押し付けるように手を置いてると、ミッションへのリンケージやミッション本体にダメージが出ます。押さえてないと運転中シフトノブがブルブル動いてますが、あれで余計な振動を逃がしているので、押さえつけるとミッション系がへたります。逆手ハンドルとともに、癖になってる人をよく見ますが、直しましょう。ああ、MT乗ってる人はもう希少か…

あとはペダル

いやあ~AT全盛の今、ないですね、3ペダルのペダルカバー。カーショップではなく、カー用品中古店のワゴンに入ってました。カーメイトのRazoの軽自動車用です。純正ペダルにクリップで挟むお手軽タイプです。しかし、なめてはいけません。ただでさえ狭い車内。サイドシルも高いので、ヒューズ交換と同様かなりアクロバティックな態勢での作業になります。ペダル、フットレストの間隔も狭いので位置調整も大変です。純正よりも間隔も若干狭くなるので、足の大きな人はたぶんつけないほうが良いでしょう。二つ同時にペダル踏んじゃいます。

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ブレーキペダルの根元にある樹脂パッドが破損するとストップランプが点きっぱなしになります。正式名称は「ペダルストッパ-」だった気がする。樹脂部品は経年劣化で割れるので早めに交換しておいた方がよいですよ。全部のペダルに樹脂ストッパはついてるので、念のため合わせて交換しておきましょう。

早く、涼しくならないかな~

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(14)夏のビート・ビートの夏

真夏の海とオープンカー。クルマ好きなら一度は憧れるシチュエーションですが、真夏のオープンカーは地獄です。特にビートは…

前にラジエター、後ろにエンジン

おまけに、お尻の下にはエンジンの冷却水が通ってます。気温30度以上、エアコンなし、外気導入で走ってると、送風口から暖かい風が吹き出してきます。後ろからはエンジン熱が容赦なく伝わってきます。標準のシートがヘタってるので、合皮のシートカバーを付けてますが、30分も走れば背中は汗でびっしょりです。標準シートがジャージ素材だったのも、たぶん通気対策だったんでしょう。トランクに熱に弱いもの入れては危険です。チョコレートは溶けます。(ポッ〇ーがプリッ〇になってたこともありました)お弁当はちょうど温まるかもしれませんが、熱々の弁当より、夏はそうめんとか冷やし中華がいいですよね。

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熱い太もも

助手席の異性の色っぽい話ではなく、猛烈な日差しの日中、幌をしてても太ももが猛烈に熱くなります。フロントガラスやサイドガラスがスラントしているので、ちょうど太ももい直射日光が当たります。2台目ビートの時、真夏の富士スピードウェイに行った際には、日焼けで会社休みました(笑)短パンを履くことが多い夏ですが、モモが完全に隠れるひざ下まであるやつを履きましょう。当然腕もジリジリ焼けますので注意です。N-One乗ってて思いますが、最近のUV(紫外線)カット、IR(赤外線)カットガラスの効果は確かにありますね。同じ日に乗ることもありますが、遮熱や肌のジリジリ感はN-Oneにはありません。ビートの交換用フロントガラスにはUV/IRカットのものもあるので、いつかは交換したいです。サイドは遮熱タイプのフィルムでも貼りたくなります。

エアコン付ければいいじゃん

ここまで読むと、「我慢せずエアコンつけましょうよ」とお思いになるでしょう。まあ、N-oneなんかはオートエアコンですから、走り出せばすぐに快適な気温になりますな。ビートの場合はマニュアルエアコン。(標準装備になってましたが、一説によると最初はオプションの可能性もあったようです)ビート乗りの皆さんだったら、あのエアコンスイッチを押すのは、非常にためらわれる、背徳的な感じさえする気持ちが分かっていただけると思います。

ビートでエアコンを使った場合、まずパワー食われます。カチッとコンプレッサーのマグネットスイッチが入ったとたん、1気筒死んだようになります。お次は5000回転縛りになります。べつにレブリミッターが効くわけでないですが、自主規制でエアコンOn時は高回転まで回しません。コンプレッサースイッチが弱いので。ということで、エアコン使うときは、渋滞にはまって耐えきらない時か、雨が降って曇り止めが必要な時だけです。

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エアコンの続き

・ビートのエアコン冷媒はR12ですが、バージョンZの最終型(PP1-110)のみR134aに代わっています。そのため、純正部品でR12→R134aのレトロフィットが可能でしたが、Oリング等のゴム系の全交換が必要になるのと、そのゴム系部品で欠品が出てるみたいです。これからのエアコン修理もリビルド品が中心になり、部品流用とか製作のできる、エアコンに詳しい電装屋さんに依頼することになってきそうですね。

・ホンダのエアコンのコンプレッサーはスクロール式が多かったのですが、ビートもスクロール式です。小型で効率が良く、振動も少ない優れものです。コンプレッサを見ると、斜板式やレシプロ式と比べて小さいのがわかります。

・ちなみに、前の2台のビートは2台ともエアコン壊れました。1台目はコンデンサー(フロントのラジエター横)のプレッシャースイッチとコンプレッサのクラッチ、2台目はエバポレータのエクスパッションバルブとコンプレッサのクラッチ。今の車とは違いエアコンフィルターが無いので、エバポレータにホコリやゴミが溜まりやすく、さびやすいのも原因ではないかと思います。

・コンプレッサのマグネットクラッチが壊れると、ファンリレーのヒューズが飛びます。ラジエターファンが回らなくなるので、エアコンを付けてる気温であれば、オーバーヒート確実です。

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空調パネルのACの緑ランプが切れて冷風がでなくなったら、すぐクルマを止めて、ACスイッチを切ってから、運転席右下のファンリレー7.5Aのヒューズを確認して切れてたら交換しましょう。

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その後もACスイッチを入れなければ、ヒューズは飛ばず、ラジエターファンは回るので、とりあえず走れます。そんなわけで、夏場はヒューズの予備を持っていましょう。(特に7.5Aは)

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ということで、エアコンを労わるあまり、夏場はなかなかビートの出番はありません。ビート1台体制の時は、真夏でも乗らざるを得ない状況でしたが、今はN-Oneがあります。我慢して真夏に乗るより、真冬に着込んで、ヒーターをガンガンかけてオープンで乗る方が露天風呂間隔で気持ちよいです。今の乗り方なら、もしエアコン壊れたら、直さずエアコンを外してしまいそうです。

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(13)バッテリーあがる…

前回メインリレーを直した後、しばらく乗ってなかったある暑い日、久方ぶりにビートに乗ろうかいと思い、キーを回したところ、

キュルキュル…プスッ

”うっ…かからない…いつもの始動不良か?頼むぜおい”と思いながら、もう一度回すと、

キュル…プスッ

こういう時、そこそこ古い車乗っている方は、一瞬のうちにいろいろなトラブル原因が頭に浮かびます。バッテリーあがり?スターター?燃料ポンプ?インジェクター?点火系?キーレスエントリーは動くし、メータのチェックランプは付くので、まずはキーをイグニッションに回してメインリレーのカチッという音と、燃料ポンプの稼働音を確認。ちゃんと音はしてます。さらに回すと、キュ…プスン。だんだんスターターが回らなくなってきてます。ということは、まず怪しいのはバッテリー上がりですな。前回の車検で交換してなかったのと、乗ってないのが原因でしょう。

バッテリー外し

ビートはトランクにバッテリーがあります。なにかするたびに、面倒くさいビートですが、バッテリーへのアクセスだけはカンタンです。

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ステーを外したところ。チューブのついてるプラスティックのフタは、鉛バッテリーが発生する水素ガスを逃がすフタです。ロードスターもトランクにバッテリーがありますが、同じようなフタついてますね。水素ガスが溜まって爆発することがあるそうですが、最近は密閉型のメンテナスフリー(MF)バッテリーも増えてきてるので、その場合は要らないんですが、とりあえず捨てずにつけておきましょう。今ついてるバッテリーは購入時についてた、ACデルコの密閉型MFバッテリー(たぶん新品)42B19Rです。純正は軽量化の為28B17Rというかなり小さいサイズなのですが、最近売ってませんね。寒冷地仕様用なのか、バッテリーのトレイは大きめになっているので、B19Rでも余裕で入ります。

バッテリー充電

外したバッテリーは、KSRのバッテリー充電用に持っていた、アストロプロダクツの2Aスマートバッテリチャージャーで充電します。

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カルシウム(ca)バッテリー非対応です。外したバッテリーはcaバッテリーでした(笑)でも大丈夫です。普通に充電できます。caバッテリーは過充電に弱いので、接続後端子間の電圧が15Vを越えなければ大丈夫。測ると14Vちょっとだったので、そのまま6時間ほど充電して後は走行充電にします。(同じ機器を使う場合は、ご自身の責任でお願いします)アストロのチャージャーはジャンプスタートや急速充電はできませんが、お値段も安くコンパクトで便利です。音量は小さいですが、充電中にインバーターのような高周波音がします。充電終わったら、ビートに戻しキーを回すと無事エンジンかかりました。そのまま近所を1時間ほど走って走行充電です。オルタネータも大丈夫なようです。

バッテリーカットオフターミナル

鉛の開放型バッテリーと比較して、caバッテリーはアルカリ電池のように急にお亡くなりになるケースが多いそうです。今回は充電で元に戻ったので、まだ持つとは思いますが、キーレスやらステレオやらの待機電流もバッテリー上がりの原因になるので、カットオフターミナルを取り付けることにしました。

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近所のアストロプロダクツでB端子用が特売で300円でした。ラッキー!お値段の割に、作りはしっかりしてます。ネジで導通させるので若干接触不良が心配ですが、バッテリ上がり防止のため、毎回端子を外すのはもっとめんどくさいので取り付けます。

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マイナス端子(アース側)に取り付けます。カバーが割れてるのはご愛敬。カットオフターミナルのネジ分だけ高さが出てトランクフードに干渉しそうな感じですが、大丈夫でした。

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全体はこんな感じ。ネジ回してOn/Offできるか確認した後、Offしてトランクを閉めます。しまった、キーレスで施錠できない。再度トランク開けて施錠です(笑)

キーレスエントリーを付けたのに、1回トランクのカギを開ける手間があったり、ステレオが毎回リセットされたりしますが、まあ良しとしましょう。これから夏の間は暑くて乗れないですし、メンテで電装系を触るときはカンタンにカットできて便利そうです。

しかし、もうすぐこのバッテリーも寿命かもしれないです。次回死んだら交換を考えることにしましょう。

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(12)やっとメインリレー交換をした

まだ7月の頭なのに、クラクラするような暑さです。この回にも書きましたが、去年夏場の猛暑時にビートの始動不良で、コンビニに足止めされる事件がありました。メインリレーの半田盛りでそのあとは出ていなかったので、そのまま放置。ディーラから車検の時にメインリレーを部品で購入していたのですが、なかなか交換できずに、また放置してました(笑)。

今年は猛暑らしいので、本格的に暑くなる前に交換することとしましょう。

メインリレーまでの道のり

メインリレーはECUと同じく、助手席後ろのドキュメントボックスの後ろにあります。外さなくても作業はできますが、外した方が楽なので助手席を外します。

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普通の車より、オープンカーは助手席外しは楽。ついでに座席下の掃除もします。

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ネジ一本とクリップで止まっているシートベルトのパネルを外したあと、リアコンソールボックス両側のボルト×2を外します。ドキュメントボックス上のパネルを止めているスナップホックのボルト×4とクリップを外してパネルを取りはずします。ドキュメントボックスを止めているネジを4本緩め、ボックスを外します。

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ここまで、外します。ところで、車体側にはプラスチックでできた、ネジのアンカーが入ってますが、これが経年劣化でポロポロ崩れます。ネジが効かなくなったり、締められないと、内装がパカパカになるので、内装外す時はディーラーやオートバックスとかで入手しておいた方がいいです。

こんな感じのものです。正式にはスクリューグロメットといいます。場所によって大きさが違うので、ネットで買うときは、サイズをよく確認して購入してくださいね。

やっとメインリレーにたどり着く

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クリップで止まっているカーペットとフェルトを剥がすと、ECU(①とマジックで書いてある箱)とメインリレー(横のグレーのプラスチック)が見えます。リレー本体にステーがついていて、ボルト1本で外れます。茶色のコネクターは、爪を割らないように慎重に外します。

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左が新品、右が旧品です。大きさが違うように見えますが、同じです。ステーとコネクタが変色してますが、ほとんど変わりません。半田盛りをする場合は、グレーのカバーは爪を外せば、簡単に取れます。初期型CR-Vのメインリレーも流用できますが、まだビート用の部品が出るのでオリジナリティを重視しました(笑)評判が良くない部品の割には、価格は高いです…

ちゃっちゃと取り換えてキーを回すと、リレーの音と、燃料ポンプの動作音が聞こえて無事エンジン始動。もろもろ元に戻していきます。

助手席の取り付け方

ちなみに、助手席を止める際には、4つのボルトの内、座って右後方(リアのコンソール側)のネジを最後に締めましょう。他のボルト穴は真円ですが、ここだけ楕円になってます。シートは結構タイトな取付なので、先に右後方のボルト締めてしまうと、他のボルトが入らない事があります。無理して締めるとボルトをなめてしまうので注意。なお、シート前方のボルト締めには、ラチェットレンチのエクステンションが必須です。

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写真が光っちゃってますが、これが右後方の楕円の穴。

さて、メインリレーを交換したので、真夏の始動不良は解決するでしょうか?これでも治らないと、燃料系かスタータあたりを疑うことになりますな。どうか治りますように…

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(11)エアフィルター交換

さて、今回は定番のエアフィルター交換。昨年12月に車検を通したのですが、自分でやった方が安いので、その時はエアクリーナ交換はお願いせず、ほぼ2年半ぶりの交換です。エアフィルターはマニュアルでは40,000kmでの交換になってますが、早めに交換した方が良いという意見もありますな。そんなに高いパーツではないので、車検でチェック、交換がいいのかもしれません。

みなさんにはイマサラ感があるかもですが、とりあえずは手順を書いておきます。

ビートはいちいち面倒くさい

普通の車ならボンネット開けて、エアフィルターBoxのクリップ2~3個はずせば、すぐ交換できるのですが、ビートは交換までの道のりが…

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トランク開けて、フックで引っ掛けてるだけの内装フェルトを外します。ネジを4本外して、バッテンマークのついた板(正式名称メンテナンスリッド)を外します。

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外した開口部からエアクリーナーカバーが見えます。うすら汚れてます。カバーは6本のボルトで止まってますが、かなり奥まっているので、緩めるのは面倒です。6角ボルトでプラスのも切られてますが、結構固く締まっている場合もあるので、ドライバーだとなめちゃう可能性もあるのでラチェット等を使いましょう。カバーを止めてるネジは落下防止になってます。ダクトのパイプはササっているだけなので、簡単に抜けます。

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ラチェットのエクステンション。エクステンション無しでは到底届きません。ここだけでなく、ビートの場合はパズルのようなところがアチコチあって、よく使うので200~300mmぐらいの長さのを一本持ってた方がよろしいかと。長すぎて回せない時もありますが(笑)これは2台目ビートの時に買った250mmのエクステンションです。

でカバーを外して、フィルターエレメントを見てみると…

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左が使用後、右はHAMPの新品です。まあ汚れているといえば汚れてますし、まだいいかなとも思う微妙な汚れ具合(笑)せっかくここまで開けたのと、HAMPのエレメントは安いので交換することにします。昔の純正エレメントはもっと高かった気がしますが、今はネットで1500円ぐらい。年式が経過したのに安くなってくれてる部品は、エアクリとオイルフィルタぐらいです。

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掃除前です。ブローバイのオイルもほとんどなく、エンジン側もきれいなものです。軽く掃除をしてエレメントを取付、元に戻していきます。

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カバーはワコーズのスーパーハードでコーティング。未塗装樹脂用のコート剤ですが今のところ最強です。きっちり処理すれば白化した樹脂部が新品同様になります。お値段はちょっと高めですが、1回の使用量が少ないので長く使えます。ツヤ復活もすごいのですが、他のコーティングと違い、持続力が全然違います。塗装樹脂には使えませんが、マットガードや内装等活躍してくれてます。

気になったら写真をぽちっとしてみてください

交換後

はっきり言って、なにも変わりません(笑)ほんとに、めんどくさいのですが、葉っぱとかゴミが入るケースもありますし、エアクリのケースにブローバイが流れる構造なので、チェックも兼ねてたまには開けましょう。

ああ、暑くなる前にメインリレーも交換しないと…

以下続く。

 

もうほとんど購入できない2サイクルバイクの魅力(3)(ただし原付2種)

色々と事情がありまして、KSR2もしばらくの休養に入っておりました。その間に、我が家にニューフェイスが…

嫁の仕事用にビーノを買う

嫁の仕事の関係で原付が必要になり(ヤマハ・ビーノ)を中古で購入。年式は2013年(たぶん)のフルインジェクションモデル。走行6000キロちょっと。色はワインレッド、程度もよくきれいな車体です。リアタイヤ、バッテリ-は新品交換済。しかし、嫁は普通免許のオマケの原付免許で、生まれて初めての原付運転。KSR2で事前に練習するわけにもいかず、納車時には私がバイク店まで取りに行きました。

バイク店まで、静岡駅からバスに乗り15分。メットを持って交通機関に乗ると、バイク免許を取りに教習所に行ってた頃をほんのり思い出します。

店でひととおり説明を聞き、さて家まで乗って帰るかと走り始めると、

遅い!遅すぎる!

4スト原付の遅さは噂では聞いてましたが、加速感がぬるいです。高校時代のDJ1とかチャンプとかの、2ストスクーターの鋭い加速を体が覚えていただけに、あまりにも物足りません。当時のロードパルとかパッソルぐらいの感じ。まあ嫁が乗るのでこのくらいの方が運転しやすいかもしません。

Vino

形は可愛いし、メットインは便利。

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メットはOGKカブトのKL-minn。嫁は頭が小さいのでXSサイズで帽体も小さいメットにした

しばらく、おっかなびっくりの練習がてら、パートの通勤やらで使ってましたが、購入後2カ月でやっとVinoのガソリンが無くなってきました。嫁は原付でのガソリン給油も初めてなので、セルフ式のGSでガソリンを入れる練習をすることに。KSR2なら二人乗りで行けるのですが(ウソです。KSR2は原付二種ですが、乗れません。乗ったら違反になるのかしら)ビーノに二人乗りすれば、確実に捕まります。ということで、VinoとKSR2の2台でGSへ向かうことにしました。

KSR2の反乱

たしか、年明けに一度乗ったっきり、何やかやで乗れてないKSR2。交換した中華バッテリーもすっかりお亡くなりになり、チャージャーでも充電できなくなってますが、まあ走れるのでそのままで行きます。カバーを外し、燃料コックを開け、チョークレバーを引き、キック。まあ冷間で一発でかかったためしの無いKSR2なので、再度キック。う、なにやら臭ってる?

ガソリン臭い!

車体の下にガソリンが漏れてます。以前にも長期保存後の一発目に漏れたこと経験から、キャブのオーバーフローと判断し、燃料コックを閉じすぐ止まりました。アブないので、すぐ水でガソリンは流しましたが、後ろからの嫁の視線が痛いです。

応急処置

キャブのオーバーフローパイプからの漏れなので、フロート、またはバルブの固着です。オーバホールしたいところですが、嫁はメットをかぶり準備万端です。半日は待ってもらえないでしょう(笑)ということで、プラスチックハンマーでキャブのフロート部をコンコンやさしく叩きます。

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キックに付けてるゴムはモンキーのステップ用ゴム。スニーカーの穴あき防止用です(笑)

燃料コックを開けると、無事止まりました(笑)無事にエンジンもかかり、Vinoガソリン補給もミッション達成です。

しかし、長期保存後に一度OHしてるのですが、ここ数カ月でまた固着したのか…やはり1カ月に一度は乗らなくてはと思う今日この頃でした。

また駐車場が赤・黄・青の信号機になりました(笑)

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遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(10)自動車税が大幅に上がりよった!

皆様のお手元にも、届いているかと思います。

クルマを持っている人にとっては、この時期の風物詩。

納期限がボーナス前の自動車税の納付書です。

ビートの税金が大幅にアップ!!

今年から軽自動車の税率改正があり、グリーン化特例の無い普通の自家用軽自動車でも7200円→10,800円になったのですが、ビートはなんと12,900円。最初の新規検査から13年超の車両には「経年重課」適用とのこと。重課がかかるのは軽も普通車も変わらないようですが、軽自動車の税金が上がったので、ほぼ1.8倍の増額です。N-Oneはグリーン化特例対象なので、10,800円→8,100円と安くなったのですが、原付二種のKSR2も1,600円→2,000円に値上げです。

なんで13年が基準なんだ?

13年前といえば、2003年、初代フィットとカローラが販売トップを争っていた時期ですね。初代フィットはまだまだよく見る車なので、大事にメンテナンスして乗っている方も多いのでないでしょうか?ビートは車歴20年以上なので、仕方ないですが13年というのは少し早い気がします。

ベストカーの記事を見てみると、総務省都道府県県税課の話として、

「平成13年度に始まったグリーン化税制は、環境配慮型税制で自動車の環境負荷に応じて自動車税の軽課または重課が始まりました。環境に優しいクルマを増やし、環境負荷が大きい車への重課が主な目的ですが、13年超となっているのは自動車の平均使用年数から決めています」たしかに自動車検査登録情報協会が発表した、新車登録後から抹消されるまでの期間を示した乗用車の平均使用年数を見ると重課される13年に近い12・64年。スクラップにして新車買い替えを促進させたエコカー補助金制度でも13年超のクルマが対象だった。(引用元:ベストカー)

みなさん、だいたい12年ぐらいで手放すんですね。タイミングベルトやサスあたりも10年ぐらいで一回手を入れていく必要が出てきますし、エアコンも壊れる頃ですね。年間1万キロなら13年で13万キロ。そういわれれば、13年は妥当な気がします。

古い車が環境負荷が高いのか?

環境負荷が大きい車=燃費が悪い?という考えな、すくなくとも、ビートは現行アルファード(e燃費で7~9km/Lぐらい)よりは、実燃費でも良いですよ。新しい車が環境にやさしいかといえば、そうでもないはず。EVも、今は火力発電が主ですからトータルのCO2排出量でいえばかなりあるはず。HV車もバッテリーやモータ等があるので、製造~解体/廃棄までの環境負荷が高く、走行分のメリットを打ち消してしまう可能性もあります。経年劣化で環境に悪影響があると同意できるのは、触媒の劣化による排気ガスの浄化が低下することぐらいでしょうか。クラッシックカーは、故障やらが怖くて走行距離も伸びないし、故障したら修理に時間がかかるので、エコなんですけどね(笑)

結局はスクラップインセンティブ

2009~10年のエコカー補助金の時と同じで、結局「環境の為」という仮面をかぶった経済政策の一環ですな。リッター10Kmも走らん車をエコカーに認めながら、環境を建前にしている税制なので、イラッとするんですな。本音で「旧車は税金を高くします。さっさと売っぱらって、新車に乗り換えなさいよ。その方が自動車メーカーも儲かるし、景気も良くなりますよ」と言ってもらった方が、よっぽどすっきりします。税金のことを言えば、ガソリンは相変わらず二重課税(ガソリン税に消費税がかかっている)だし、環境税はかかるわで自動車は税金まみれ、徴収し放題になってますね。

メーカーはそれでいいのか?

スクラップインセンティブ税制は日本の自動車メーカーも共犯くさい所。自工会から自動車の税制等については口出ししているはずなのに、メーカーにとっては、(新車の売り上げが伸びる)(旧車が廃車になれば、部品管理をしなくて済む)(旧車でリコールが起きた場合、被害範囲が少なくて済む)等々メリットもあるので、ウェルカムなんでしょうね。ただ、自動車メーカーが、<長く愛される製品は良い製品であり、そのブランド価値はかけがえのないものである>と認識しているのであれば、少しはこんな税制に反対した方がいいのでは?と思います。経済原理だけで自動車を作ってばかりいると、M自動車みたいに製品もおかしくなってきます。自動車は実用性の高い耐久消費財ですが、文化的な側面もあります。日本の自動車メーカーも自分の博物館だけでなく、自社のヘリテイジを維持している旧車ユーザも大事にしてほしいものです。

少なくとも部品供給だけは継続してほしい!!

ポルシェは、「最新のポルシェが最良のポルシェである」と言い続けてきましたが、過去のモデルを否定しているのではなく、過去の積み上げが現在のポルシェの価値を作り出していることをよくわかっています。その証拠に、このページを見てください。恐ろしいことに、過去のポルシェのほとんどのパーツが入手可能。生産台数が極端に少なくプレミアになっている911カレラRS 2.7(73カレラ)の専用ボディ外板まで純正部品で作ってます。過去生産された70%が今も走っているポルシェならではですが、こういった伝統を守っていく事が、ポルシェのクルマ作り、文化としてのクルマを大切にしていることがよくわかります。

ホンダもNSXリフレッシュプラン(今は中止してる)やビート20周年記念アクセサリー発売等を実施するなど、他の国産メーカーよりはわかっている方だと思いますが、それでもビートの欠品パーツも増えてきています。メーカにとっては新車販売が一番大事なのはわかりますが、レストアやリフレッシュは良いビジネスになると思うんですけどね。