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遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(16)純正部品再販?

少し前に、マツダが初代ロードスターの部品再販とリフレッシュプランの発表がありましたが、8/9の新聞報道でビートの部品再販のニュースが流れています。

往年の名車、相次ぐ部品復刻 ビートにロードスターも メーカー「乗り続けるお手伝い」 (1/2ページ)

SankeiBiz

【新聞ウォッチ】ホンダ、往年の人気モデル『ビート』の部品供給を開始

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ホンダのニュースリリースが無いのが気になりますが…

本当ならアリがたいこと。でも補修部品の再生産だけで、NSXのリフレッシュプランみたいのはないんだろうな…

幌とかリアスクリーン、ウェザーストリップ、マウント、ブッシュなんかはまだ供給あるみたいだし、欠品してるオーバーサイズピストンやコンロッドなんかはまた再生産してくれるのかなぁ~

ドアノブやエアコンノブなんかの樹脂系パーツも確か欠品だったので、再販があると良いですね。

もともとホンダはバイクも含めて、旧車の部品供給長く続けてくれる会社だったのですが、ここ最近は他社と同様に、さっさと部品供給を止めちゃう普通のメーカーになっちゃいました。(とりあえず部品注文は受けて、数がまとまると再生産してくれるのはまだまともですが…)まあ現存で2万台もあるビートは、部品商売としても成り立つはずというビジネス面の判断もあるのでしょう。

そもそも、さっさと部品供給を止めちゃうところに問題があるのです。伝統ある欧州メーカーなんかは、もっと長く供給してくれますよね。メーカーとしては買い替えてくれた方が良いのは十分わかってますが、日本のメーカーは過去の名車(迷車)を大事にしなさすぎなので、少しは変わっていってくれればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)久しぶりのオイル交換

やろう、やろう、いつかやろうと思って、1年近くオイル交換してませんでした。

こんなことなら、ディーラーやショップでマメにやった方がいいのですが、久々に時間ができたので、下回りの点検も兼ねてオイル交換です。

下抜きで交換しますが、ローダウンとビール腹のせいで、ジャッキアップは必須です。


安全のために、ウマは必ずかけましょう!

青色のナットがエンジンオイルのドレンプラグ。マグネット内蔵で鉄粉取ってくれます。暖気後、ドレンプラグを外してオイルを抜き取ります。

駐車場が前下がりな上リアをジャッキアップしてるので、後ろ向きについているドレン穴から完全に抜くために、フロントもジャッキアップて後ろ下がりにします。抜けきったら、ドレンをいったん閉めてフロントを下ろします。
ちなみに、ジャッキはマサダの油圧パンタジャッキ。コンパクトに収納できてサクサク上がるのでお気に入りです。

今回はオイルフィルターも交換します。

HONDAの刻印と冷却フィンがついたオイルパンはビートのこだわりが分かるお気に入り。

その奥にエレメントがあります。車体とエンジンの奥まった場所にあるので、ジャッキアップ無しでは取れません。オイルフィルターレンチで外します。(お約束通り、この時点で手はオイルまみれです(笑))

左側の黄緑色の新しいオイルフィルターはHAMP品。隣が付いてたやつは流用できるフィット用です(たぶん)。

オイルフィルターのパッキンにオイルを塗って、規定値で締めます。ついでに下回りのチェック。エンジンマウントは交換してません。最近はフロントへの冷却水やエアコンのパイプの腐食が多いようですが、今のところ大丈夫そうです。写真撮り忘れましたが、サイドシルの水抜き穴の状態や、サビなんかもチェックします。

最後にオイルを規定量入れます。

・エンジンオイル交換のみは2.5L

・オイルフィルター交換時は2.7L

オイル口はトランクを開けたリアのバルクヘッド中央にあります。入れにくいので、オイルジョッキは必須です。オイル口の先が細いので、勢いよく入れて溢れさせるのは「ビートあるある」でしょうか(笑)こぼしても大丈夫なように、ウェスでガードしておきます。オイルは部分合成油でカストロールのXF-08 5W-40のお安いホームセンター仕様です(笑)。
昔はいろいろ試しましたが、いまはなるべくメーカー純正または、指定オイルに近いものを入れてます。

真っ黒のオイルを見て、次回はもう少し早めに交換しようと心に誓うのでした。

 

 

 

 

 

もうほとんど購入できない2サイクルバイクの魅力(2)(ただし原付2種)

気温も上がってきて、ひさびさにKSRに乗ろうと思いカバーを取って、燃料コックをON!

ガソリン臭い…

燃料が地面にポタポタ…

ああ、またキャブレターかぁ~。

自宅で仕事をすることが多くなり、四十肩(もう五十肩かしら(笑))と腰痛でなかなか出番のないKSR。前回と同じフロート固着が原因なら、トントンすれば治ります。
ということで、プラハンマーで軽くキャブをトントン。ガソリンは止まりました。
さぁ~てとチョークを引き、キックするとプスン…一発でかかったことのないKSRなので、これくらいは日常茶飯事です。

しかし…20回キックしても2~3発しか爆発せず、すぐ止まります。押し掛けもNG。
チョークを戻すと止まるので、怪しいのはスロージェットあたりのフン詰まりです。

ということで、今回はキャブレターのオーバーホールを実施しました。

エンジン側、エアクリ側もバンド止めなので、ヘッドキャップとチョーク(12mmレンチ)を外せば簡単にキャブレターは取れます。ゴミが入らないように、ペーパーウェスを突っ込んでおきます。

シンプルなミクニ製VM18mmキャブレター。フロート室の4つのネジを外し、差さっているだけのピンで止まっているフロートを外します。

キャブ上部のパーツの3つ並んだ円柱で一番高さがあるのがメインジェット、二番目に低いのがスロージェットです。写真では千枚通しのように見えますが、トレイ中央はマイナスドライバーです。マイナスドライバーには規格が無いのですが、先が3mm程度の細い物を準備しておかないとスロージェットが外せません。アイドリング調整なんかでも使うので200mmぐらいの長くて細いマイナスドライバーは、KSRのキャブ調整には必須です。燃料系なのでネジが結構固く締まっているので、ちゃんとしたドライバーを使わないとネジをなめちゃいます。

もう漬かってしまってますが(笑)スロージェットは、ネジを外した奥に本体がねじ込まれており、太いマイナスドライバーは入りません。今回はエア(パイロット?)スクリューとアイドリングのネジも掃除しました。

小さいパーツはキャブクリーナーに漬けこみ、キャブのボディは穴という穴にスプレーします。1時間ほど置いたら、拭いてパーツクリーナーを吹き、最後にエアーで残りの液体やら汚れやらを吹き飛ばします。

スロージェット本体は大丈夫でしたが、スロージェットのネジの小さな穴が詰まってました。キャブのOHはケミカルが基本。ブラシなんかで擦らないようにしましょう。あと、キャブクリーナーはキツイ薬剤なので、防護メガネと手袋は必須です。
パーツも少ないので、さっさと組んでKSRに戻します。

今回はアイドリングとエアスクリューも外したので、戻した後に調整します。

車体に搭載した写真が無かったのですみません。
エアクリーナー側の黄色〇のネジがエアスクリューです。規定値はいっぱいに閉めた後、1と1/2回転戻しが規定値。暖気して、赤色〇のアイドリングスクリューで調整してから、最終的にエアスクリューで微調整です。
基本は濃い側から薄い方へ調整(少しづつ締め込んでいく)しますが、キャブもヘタっている割には、何故か規定値よりも1/4ほど戻したところでバッチリ合いました。

冷間からでもチョーク2~3回で始動。あったまれば、キック一発です!!上の回転でもパワーアップしてました。KSRの本格的なキャブOHは今回が初めて。やはり不動期間に変質した燃料がこびりついていたんだろうな~
2ストはキャブレターが命。ということをしみじみ思いました。

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)夏枯れ

暑いですね~

すっかりブログ更新が止まってましたが、ビートもバッテリー上がり以降、カットオフターミナルは切ったままです。

少し涼しいなと感じて、乗ろうかと思っても、雨降ったりするんです(笑)という事で、今回は過去に交換したパーツレビューその後です。

無限サスペンション

1台目は純正、2台目はカヤバNewSR+タナベで乗ってました。購入時のサスも走行距離からすればそんなにヘタっていないはずですが、大きめの段差で、バンプラバーがないかと思うくらいのショックがありました。原因は、サスではなくブッシュのへたりでしたが…ボディもかなりのご老体ですから、サーキットをガンガン攻める乗り方ではなく、ちょびっと車高が落ちてくれればよい程度の選択肢でセレクト。

3台目は純正に近いと思われ、2cm車高が落ちる無限の新品(まだ出るみたい)を装着。ホントは20周年モデューロが良かったのだが、中古しかなく断念。ビートが出た当時の無限は”固い”のオンパレードでしたが、最近のはバネレートも変更になって柔らくなってはいます。でもヘタった純正よりは固いです。冷間時の走り始めが固く、少し走るとそれなりに良くなってくるのですが、冬場は腰に来ます。良い所は、キットになっているのでアッパーも付いてくる所。アッパーも交換したかったので、渡りに船。純正でサス一式パーツ取り寄せるより安いです。しかし、いつまで無限は供給してくれるんでしょうか?

お金と時間があれば、純正のオーバホールにもチャレンジしてみたいなあ。無限には車高ダウンの魅力はあるのですが、ただでさえ少ないサスストロークが犠牲になっていると思うと、純正の乗り味をもう一度味わいたい気持ちが最近大きくなってきました。純正ダンパーは分解できないようなので、バンプラバーを交換する程度ですが。

momoのステアリングとシフトノブ

ステアリングはmomoにしてますが、これは2台目の時に大枚はたいて買いました。という事はかれこれ15年前くらいでしょうか(笑)その後のS2000とシビックがエアバック内蔵になったので、そのままデットストックしてました。ハンドル取替のポイントは、

・純正ハンドルの取り付けネジが固い!固着してる場合もあるので、しっかりしたレンチで緩める。

・ボスは好みですが、純正はセンターがオフセットされているので普通ので装着すると、メータが見えなくなったりウィンカーレバーに当たったりします。オフセットされている専用ボスかオフセットスペーサーで取り付けると具合が良いです。

シフトノブは、純正が劣化してきていて、ハンドルともに若干べたつきが出てきてたので、交換。最近はマニュアル車のシフトノブってカー用品店で売ってない。昔はよく売ってたんだけどな。水中花入りとか(笑)

ということで、ネットです。ステアリングと合わせて、MOMOの球形レザーのNERO SK-99に交換。1万円近かった気がしますが、高いなあ…でも満足してます。S2000とタイプRユーロの球形ノブに慣れてたのでしっくりきます。momoのロゴもイエローでステアリングともマッチしてます。アルミじゃないので夏場でも熱くならないしね。シフトポジションの表記が無いので車検の時はメモに書いてはりつけましょう

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蛇足ですが、運転中シフトノブに手を置いちゃダメですよ。ギア側に押し付けるように手を置いてると、ミッションへのリンケージやミッション本体にダメージが出ます。押さえてないと運転中シフトノブがブルブル動いてますが、あれで余計な振動を逃がしているので、押さえつけるとミッション系がへたります。逆手ハンドルとともに、癖になってる人をよく見ますが、直しましょう。ああ、MT乗ってる人はもう希少か…

あとはペダル

いやあ~AT全盛の今、ないですね、3ペダルのペダルカバー。カーショップではなく、カー用品中古店のワゴンに入ってました。カーメイトのRazoの軽自動車用です。純正ペダルにクリップで挟むお手軽タイプです。しかし、なめてはいけません。ただでさえ狭い車内。サイドシルも高いので、ヒューズ交換と同様かなりアクロバティックな態勢での作業になります。ペダル、フットレストの間隔も狭いので位置調整も大変です。純正よりも間隔も若干狭くなるので、足の大きな人はたぶんつけないほうが良いでしょう。二つ同時にペダル踏んじゃいます。

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ブレーキペダルの根元にある樹脂パッドが破損するとストップランプが点きっぱなしになります。正式名称は「ペダルストッパ-」だった気がする。樹脂部品は経年劣化で割れるので早めに交換しておいた方がよいですよ。全部のペダルに樹脂ストッパはついてるので、念のため合わせて交換しておきましょう。

早く、涼しくならないかな~

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(14)夏のビート・ビートの夏

真夏の海とオープンカー。クルマ好きなら一度は憧れるシチュエーションですが、真夏のオープンカーは地獄です。特にビートは…

前にラジエター、後ろにエンジン

おまけに、お尻の下にはエンジンの冷却水が通ってます。気温30度以上、エアコンなし、外気導入で走ってると、送風口から暖かい風が吹き出してきます。後ろからはエンジン熱が容赦なく伝わってきます。標準のシートがヘタってるので、合皮のシートカバーを付けてますが、30分も走れば背中は汗でびっしょりです。標準シートがジャージ素材だったのも、たぶん通気対策だったんでしょう。トランクに熱に弱いもの入れては危険です。チョコレートは溶けます。(ポッ〇ーがプリッ〇になってたこともありました)お弁当はちょうど温まるかもしれませんが、熱々の弁当より、夏はそうめんとか冷やし中華がいいですよね。

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熱い太もも

助手席の異性の色っぽい話ではなく、猛烈な日差しの日中、幌をしてても太ももが猛烈に熱くなります。フロントガラスやサイドガラスがスラントしているので、ちょうど太ももい直射日光が当たります。2台目ビートの時、真夏の富士スピードウェイに行った際には、日焼けで会社休みました(笑)短パンを履くことが多い夏ですが、モモが完全に隠れるひざ下まであるやつを履きましょう。当然腕もジリジリ焼けますので注意です。N-One乗ってて思いますが、最近のUV(紫外線)カット、IR(赤外線)カットガラスの効果は確かにありますね。同じ日に乗ることもありますが、遮熱や肌のジリジリ感はN-Oneにはありません。ビートの交換用フロントガラスにはUV/IRカットのものもあるので、いつかは交換したいです。サイドは遮熱タイプのフィルムでも貼りたくなります。

エアコン付ければいいじゃん

ここまで読むと、「我慢せずエアコンつけましょうよ」とお思いになるでしょう。まあ、N-oneなんかはオートエアコンですから、走り出せばすぐに快適な気温になりますな。ビートの場合はマニュアルエアコン。(標準装備になってましたが、一説によると最初はオプションの可能性もあったようです)ビート乗りの皆さんだったら、あのエアコンスイッチを押すのは、非常にためらわれる、背徳的な感じさえする気持ちが分かっていただけると思います。

ビートでエアコンを使った場合、まずパワー食われます。カチッとコンプレッサーのマグネットスイッチが入ったとたん、1気筒死んだようになります。お次は5000回転縛りになります。べつにレブリミッターが効くわけでないですが、自主規制でエアコンOn時は高回転まで回しません。コンプレッサースイッチが弱いので。ということで、エアコン使うときは、渋滞にはまって耐えきらない時か、雨が降って曇り止めが必要な時だけです。

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エアコンの続き

・ビートのエアコン冷媒はR12ですが、バージョンZの最終型(PP1-110)のみR134aに代わっています。そのため、純正部品でR12→R134aのレトロフィットが可能でしたが、Oリング等のゴム系の全交換が必要になるのと、そのゴム系部品で欠品が出てるみたいです。これからのエアコン修理もリビルド品が中心になり、部品流用とか製作のできる、エアコンに詳しい電装屋さんに依頼することになってきそうですね。

・ホンダのエアコンのコンプレッサーはスクロール式が多かったのですが、ビートもスクロール式です。小型で効率が良く、振動も少ない優れものです。コンプレッサを見ると、斜板式やレシプロ式と比べて小さいのがわかります。

・ちなみに、前の2台のビートは2台ともエアコン壊れました。1台目はコンデンサー(フロントのラジエター横)のプレッシャースイッチとコンプレッサのクラッチ、2台目はエバポレータのエクスパッションバルブとコンプレッサのクラッチ。今の車とは違いエアコンフィルターが無いので、エバポレータにホコリやゴミが溜まりやすく、さびやすいのも原因ではないかと思います。

・コンプレッサのマグネットクラッチが壊れると、ファンリレーのヒューズが飛びます。ラジエターファンが回らなくなるので、エアコンを付けてる気温であれば、オーバーヒート確実です。

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空調パネルのACの緑ランプが切れて冷風がでなくなったら、すぐクルマを止めて、ACスイッチを切ってから、運転席右下のファンリレー7.5Aのヒューズを確認して切れてたら交換しましょう。

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その後もACスイッチを入れなければ、ヒューズは飛ばず、ラジエターファンは回るので、とりあえず走れます。そんなわけで、夏場はヒューズの予備を持っていましょう。(特に7.5Aは)

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ということで、エアコンを労わるあまり、夏場はなかなかビートの出番はありません。ビート1台体制の時は、真夏でも乗らざるを得ない状況でしたが、今はN-Oneがあります。我慢して真夏に乗るより、真冬に着込んで、ヒーターをガンガンかけてオープンで乗る方が露天風呂間隔で気持ちよいです。今の乗り方なら、もしエアコン壊れたら、直さずエアコンを外してしまいそうです。