日本郵政を名乗る怪しいメール

日本郵政を名乗る不審なメールが届きました

送信者は<郵便局 – 日本郵政>になってますが、アドレスが@〇〇.ruだったり、署名の郵便番号が785だったりしたので、プレビューで怪しいと気づきましたが、本文は不在通知や電話番号誤りを指摘していて、荷物配達に心当たりがある方だと、ちょっと見ると信じてしまいそうな内容です。

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txtのファイルも添付されてますが、もちろん開封せずに削除。標的型攻撃メールというやつですね。添付ファイルやリンクにはおそらく何らかのワナが仕掛けられていると思います。私のウィルス対策ソフトではおそらく添付ファイルの実行(開封)時に対応するかともいますが、メール着信時は警告も出ないので、注意が必要ですね。(対策しているソフトもあるかもしれませんが。)

ヤマト運輸Verもあり、昨年から出回っているようですので皆さんも気を付けてください。

■日本郵政からのおしらせ

発表日:2015年12月14日

「JAPAN POSTジャパン」や「日本郵政」等を名乗って小包の配達を装った不審メールにご注意ください。

http://www.japanpost.jp/information/2015/20151214114758.html

 

標的型攻撃メールの防護策はウィルス対策ソフトを入れるだけでなく

・送信者のアドレスが偽装されていないか確認する

・タイトル、内容に心当たりがないメールは注意する

・怪しいメールの添付ファイルは開かない

・マクロを基本無効にしておく

でしょうか。

そういえば、最近スマホのメールにはキ〇タクらしき方からの迷惑メールも来てました。

 

あなたの上司は大丈夫?チームをダメにするダメ管理職(1)

二十数年の間企業で働き、様々な組織やチームで仕事をし、”このチームと仕事ができてよかった”と思うこともありましたし、正直”やってらんね~”と思えた組織もありました。当然前者は成績もよかったですし、後者は言わずもがなです。
営業として、多様な業種のお客様の中でも、伸びている会社や業績の良い会社は一体感のある組織やチームであることが多かったと思います。
 
会社という組織は、様々な価値観やスキルをもった人間が、様々な事情を抱えながら働いています。それぞれの会社に事情や組織形態の違いはあるでしょうが、目標達成のためのチームビルディングの要といえるのは、現場で指揮を執る部長、課長クラスのいわゆる中間管理職の頑張りが重要なファクターと考えます。
 
ところが、最近の企業の管理職のレベルや上司としてのパワーの低さを感じます。企業側も管理職研修等に力を入れているところはありますが、結局は個人の力量任せになってしまい、優秀な上司とそうでない上司が生まれ、そうでない上司に当たってしまった部下の方々は、はたから見てもお気の毒というほかありません。
 
日本の会社で根強く残る良くも悪くも家族的で保守的な組織運営が、こういったダメ上司を生み出す土壌になっていることはまぎれもない事実であり、その背景には
①実力主義は看板のみで、年功序列制を維持していて、勤続年数や学歴が昇進の大前提にある。リーダとしての素養があり、経験を積み、研修を重ね、継続的に成長する人材が必ずしも昇格するとは限らない。
②上司のミッションよりも、ポストを重視する。そのため、最適な人材が配置されなかったり、昇進させるためのポストや部署が作られたりする。
③客観的な基準に基づいた人事評価をしていないため、情実人事(前の上司が気に入った部下を昇格させる)が横行している。適格者が社内にいない場合でも、社外から中途採用したりすることはなく、不適格でも内部昇格させてしまう。
④終身雇用が前提の為、降格人事が少なく、目標管理制度も形骸化しているため、チームの業績不振がリーダの処遇にまで及ぶことが少ない。危機感にさらされていないので、経営意識が薄く、役職に就くことがキャリアのゴールになってしまい上司としての成長が止まってしまう。
といった課題があり、解決できていない状況にあるのではないでしょうか?
 
グローバル化に伴い、人事、評価制度を変え変革を目指している企業もありますが、よほどの経営方針の転換や、連綿と続いてきた企業文化の変革がない限り、効果として出てくるには、まだ相当時間がかかるのではないかと思います。
 では、ダメな上司の例をいくつか挙げてみましょう
 

・無責任

上司は部下に対して人事や査定の権利をもち、業務上の課題における意思決定においても、現場の決定権を持っているケースが多いと思います。上司にはこういった権力と同等の責任が発生しています。部下やチームの優秀なアイデアや施策を、経営と掛け合い、社内外の環境を整え、実現に導くのが上司のミッションであり、仮に部下が失敗したとしても、責任を取る覚悟を持たなければ上司とは言えません。ところがダメ上司は「手柄は上司の物、失敗は部下の責任」を見事に体現しています。権力志向の上司に多いタイプですが、権力を振りかざす割には、自己保身の基準のみで行動するので、部下のモチベーションはみるみる低下するでしょう。

 ・無視

パワハラ、セクハラ、アルハラ等々に過度に反応した影響かもしれませんが、「君子危うきに近寄らず」とばかりに、上司と部下の関係を可能な限り希薄にしようとする上司が増えている気がします。本人が意識していなくても、部下やメンバーからは無視、無関心と思われています。仕事で問題があっても、部下をフォローしたり指導することもなく、自分でやって解決してしまう人が多いので、プレイングマネージャー気質の仕事ができる人が陥りやすいタイプです。部下へチャレンジや経営への貢献の意義を説明し、業務を通じて部下を育成していくのは上司の重要なミッションですので、上司がプレーヤーで頑張った事でチームとしてのミスは無くても、上司としてはダメ上司となります。

・不公平

一部の部下に業務が集中しないよう気を配り、可能な限り業務分配するのは当たり前ですが、それとは別に特定の部下へのえこひいきや、 上司として立ててくれ、自分にとって心地よく都合のよい部下のみを重用するダメ上司もまだまだ生息しています。チーム内での不公平感は、評価されないメンバーの不信や、やる気を失わせ全体のアウトプットとしては落ちてしまいます。デキる部下を可愛いがってしまう気持ちはわからなくもありませんが、バラバラでレベルも異なる部下を把握し、適切なミッションと目標を明確にしチャレンジを促すよう仕向け、フォローを行うことは良い上司の条件です。

・無能力と不勉強

 例えば営業職の経験が長いにも関わらず、システム開発部署で昇格した等、過去の経験を生かせない職場で昇進した場合、その部署だけで求められるスキルは上司には無いことになります。これは本人のせいばかりでは無いですし、「無能力」ではありません。上司に求められる能力は、開発言語やプログラミングスキル等の専門知識ではなく、自分のチームを成功に導くリーダーとしての素養です。リーダーの素養は、管理能力だけでなく、コミュニケーションや様々な価値観を理解し受け入れる力や調整するスキル等々幅広いものです。日々の業務や部下との関係から得られる”気づき”をどん欲に学習して成長し続けなければ、良い上司になることはできないでしょう。過去の経験に縛られ、自分の価値観を部下に押し付けるダメ上司はこのタイプになります。
 
昨年話題となった”イヤミ課長”もそうですし、他にもいろんなタイプのダメ上司が、飲み屋の愚痴の数だけ存在するのではないでしょうか。この続きは次回に。
 
ダメ上司でお困りの時、また、ダメ上司から脱却したい方は、お気軽にご相談ください。 

Amazon Primeのサービス拡充にみる超囲い込み戦略 ~Prime Musicを使ってみた~

Amazonプライムのおさらい

皆さんはAmazonプライムの会員になっていますか?私も事務用品、クルマのメンテナンスパーツ、猫のエサやグッズ、生鮮以外の食料品や飲料なんかを中心に、平均月2回程度は利用しているので、プライム会員になっています。ネットショッピングの場合は、楽天やほかのサイトでも確認して、商品の価格が簡単に比較できるので、Amazonは微妙に値段が高い時もあるので悩むますが、ついついAmazonのプライム対象商品で「お急ぎ便」を選択してしまうこともあります。

さて、Amazonのプライム会員は配送料の特典も含めて、下記のメリットがあります

  1. 無料の配送特典(対象商品のお急ぎ便およびお届け日時指定便が無料)
  2. 特別取扱商品の取扱手数料が無料(Amazonプライム対象商品は、特別取扱商品の取扱手数料が無料)
  3. 家族と一緒に使い放題 (会員本人のほかに、同居のご家族を2人まで家族会員として登録できる)
  4. プライム会員限定先行タイムセール(タイムセールの商品を、通常より30分早く注文できる)
  5. Amazonパントリー(食品・日用品を中心とした低価格の商品をひとつから必要な分だけ、ひと箱あたり290円の取扱手数料でまとめて購入できる)
  6. プライム・ビデオ(映画やTV番組が追加料金なしで見放題)
  7. Kindleオーナー ライブラリーの利用(対象タイトルの中からお好きな本を1か月に1冊、無料で読むことができるKindleオーナー ライブラリーをご利用できる)

配送の時間指定無料サービスから始まったプライム会員サービスですが、年会費を横ばいのまま、様々なサービスを拡充してきています。

その中でも特筆すべきは、今年9月に始まったプライム・ビデオの映像コンテンツ見放題サービス。さらに、11月18日から始まった、音楽ストリーミングサービス「Prime Music」でしょう。

Prime Music 100万曲以上が聴き放題~使ってみた~

お気に入りの楽曲や音楽の専門家が選曲した数百のプレイリストが、追加料金なしで再生できるサービスで、ストリーミングだけではなくダウンロードでも再生でき、広告も入らず、プレイリスト上の曲飛ばしも可能です。実際使用してみると、楽曲については新旧、洋楽・邦楽あわせてそこそこ揃っていますが、手薄感はあります。特定のアーティストやジャンルを聴き込む人にはは物足りないかもしれませんが、プレイリストはなかなか楽しく、ドライブや作業中のBGMといった、有線放送やラジオのノリでライトに音楽を楽しんでいる人には向いていると思います。スマホでもアプリ提供しているので、iPod派(iPhoneではない)の私でもスマホで音楽を聞く機会が増えそうです。

なぜプライム会員のサービスで提供するのか?

こうしたサービスをプライム会員のサービスに付与し、映像と音楽のコンテンツを事実上無料提供するAmazonの戦略意図は何でしょうか?通常は新しい価値提供に対しては利用者に対価を求め、別サービスとしたり、プライム会員費用の値上げを考えるのが普通です。

プライム会員の囲い込みを行う
Amazonは、通販サイトを世界13カ国で展開している。新規に進出する国では、プライム会員の拡大戦略は容易だが、北米やイギリス、ドイツ、日本等での売上が多くを占めるため、プライム会員の囲い込みの戦略が必要になってくる。「Prime Music」もアメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア、日本の順で提供を開始しており、Amazonが浸透し、競合が激しく売り上げが頭打ちになりそうな市場をターゲットにしている。日本でも200万人を超えているといわれるプライム会員に対し、付加価値を実質無料で提供することで、プライム会員の価値を上げ、会員の離脱防止や新規会員の獲得につなげていくと思われる。
加入型配信サービスでの競合排除
プライム・ビデオのサービス開始時にも、「NetFlix」(月額650円~)や「Hulu」(月額933円~)との比較が良く行われていたが、月換算で325円で映像だけでなく音楽コンテンツを配信するサービスはユーザーに価格的メリットがある。コンテンツの充実度や、画質や音質での差はあるが、ショッピングでのメリットも加味すれば、有料の加入型配信サービスや、広告型で無料提供するサービス(Amazonは広告が入らない)を提供する競合を排除する事ができる。
ショッピングでの相乗効果

Amazonのコアビジネスであるショッピングにおいても、プライム・ビデオの映像コンテンツ内で使用した商品の販売等で相乗効果がある。音楽(CDやダウンロード)販売は、一旦は無料で提供されるコンテンツによって、影響を受けるだろうが、電子書籍と紙の本が共存しているように、コアな音楽ファンの販売は見込める。また、視聴端末の販売や、オリジナル番組の制作も行うことで、視聴者や聴取者のショッピングへの誘因効果も期待しているでだろう。

 
プライム・ビデオ、Prime Musicのコンテンツライセンス料を中心に相当の投資を行ったはずであり、その投資分を実質無料でプライム会員に提供することは、強者の戦略であり、AmazonがあくまでもEC市場での勝利を目指しており、競合企業に対し優位であるための、攻めの戦略と考える事ができます。
プライム会員を”お得意様”ととらえれば、会費を払い継続的にショッピングを行うユーザへのサービス拡充は当たり前の戦略なのですが、なかなか実行に移している企業は少ないと感じます。
 
 PLUMSは企業の戦略分析や立案もサポートいたします 。お気軽にお問い合わせください。
 

プレゼン必勝法!(4)成功するプレゼン発表は、ここが違う!

さて、プレゼンの発表本番ではどんなことに気を付けたらよいでしょうか?あまり出来の良くないプレゼン資料でも、発表で何となく説得されてしまったり、よくわかるスライドなのに、発表がさえないばっかりに、印象が最悪になるケースも多々あります。発表の際に気を付けるポイントをまとめてみました。
 
1.万全の準備をする
スライドに合わせたスピーチ原稿を作成し、与えられた時間内で収まるよう、リハーサルを実施しましょう。2回目で説明したプレゼン全体のストーリーも大事ですし、スライド単位でメリハリのきいた時間配分も必要になります。リハーサルでは、相手役も置いて、自分のプレゼンの印象を聞いたり、修正を行うことも有効です。
また、当日使用する機器や環境(PC、プロジェクター、USBメモリ、マイクの有無、通信環境等々)も確認し、不具合があった場合も想定して準備をしておきましょう。一番多いのはお客様先のプロジェクターに自分のPCが接続できないといったケースです。大事なプレゼン時間を失うばかりか、よっぽど心の広いお客様でなければ心象も悪いです。(私はお客様側にプロジェクターがある場合でも、予備に自社のプロジェクターを持っていくようにしていました。)
 
2.最初に確認する 時間配分が決まっている場合は不要ですが、全体の流れを最初に説明します。自己紹介や挨拶の後、「プレゼン時間をXX分、質疑応答は全体ご説明後にお時間をとらせていただきます」と伝えておけば、相手は時間の都合を調整でき、発表途中で質疑が出て、説明を遮られることがありません。
また、内容の説明においても、「これから、本件における最重要ポイントをお伝えします」といったように、これから話す内容を先に伝えておくと、相手は聞く負担を減らすために、無意識に聞く準備をします。全体の流れの中で、こういった予告のフレーズを、はめ込んでいくと良いでしょう。
 
3.脱線しない スピーチに自信がある方ほど、余計な話しをする方が多いのではないでしょうか。ついつい「おしゃべりが過ぎる」と、伝えたい内容が埋もれてしまいます。また、”立て板に水”でしゃべれる方は、言葉のつなぎも上手なので、 一文が長くなりがちです。簡潔で、文章をなるべく短く区切っていったほうが、相手は聞きやすく、理解もしてもらえます。
 
4.メリハリをつける まるでお経のような単調な発表は、聴く側の眠気を誘います。最も伝えたい内容の部分では、話すスピードをゆっくりにしたり、前後に間を取るといった意識的な話し方は、相手が聞きやすく、理解がしやすくなります。発表途中で詰まってしまい、会場がシーンとなった方も多いでしょう。間は発表者にとっては恐怖ですが、意図的に上手に間を取れれば、相手は(どうしたんだ?)と発表者に集中し、興味を引く効果があります。声のトーンや、大きさもポイントによって変化させると、相手が寝てしまうことはないでしょう。
 
5.具体的に話す 第3回にも説明しましたが、グラフや表を多用したスライドを上手に使って数字、データを相手に伝え、相手の記憶に残すことが重要です。曖昧な表現や、抽象的な話は避けましょう。説明が難しい箇所についてはたとえ話や、メタファーを使用すれば、相手がより具体的に想起、理解できるようになります。
 
6.パフォーマンスはマイナスイメージを持たれないように
パフォーマンスといっても、一芸を披露する必要はありません。発表態度のことです。姿勢は背筋を伸ばし胸を張り、前を向くこと。緊張のせいか無表情なプレゼンが多いですが、真剣さを失わない程度の笑顔は好印象になります。視線は相手、多人数の場合はまんべんなく配るようにしますが、キーマンには重要なポイント等でアイコンタクトをとることも有効でしょう。ボディランゲージは書くことが難しいですが、発表者の熱意や一生懸命さを伝えるには、織り交ぜたほうが良いと思います。レーザーポインターや指示棒を振り回さないように気を付けてください。
 
7.きちんと終了させる
最後に、全体の要点を簡潔にまとめ、プレゼンを通じてお願いしたい事を念押しし、終了するようにします。内容が良くても、フェードアウトで終了すると、相手は(結局なんだったけ?)で終わってしまいます。
 
8. 質疑応答へは誠実に対応する
自分で万全の準備をし、自信のあるプレゼンであれば、答えられない質問はないと思います。簡単な質問にも答えられない場合はプレゼンの内容そのもの欠陥や、発表者自身が内容を理解していないケースが殆どです。完璧なプランとはいえ、機転の利いた回答をその場で行う点で苦手な方も多いかと思います。想定質問と回答を準備しておく、リハーサルの際に想定質問を他の人にしてもらう等の準備はできますが、それでも即応できない質問が来ることもあります。そのような場合は、「ただいまのご質問は、XXXXXといった事でよろしいですか?」と相手の質問を繰り返し時間稼ぎをすることで、頭の中で、質問内容の整理と回答への準備ができます。それでも、その場で回答できない場合は、お詫びを述べたうえ、「XXまでにXXにてご回答いたします」と回答の期限と手段を伝えましょう。質疑応答は、相手にとっては、要求が満たされているかの確認、発表側の実力を確かめる事ができ、発表側にとっては、相手の興味がどれだけ深いかを知ることのできる山場でもあります。また質疑応答で質問が出ないプレゼンは、失敗といってもいいでしょう。
 
プレゼン発表は一発勝負であることが、緊張を高めます。場数を踏んで成功と失敗の経験を積んで、自分のプレゼンはこうしたいというイメージを持つことが大事です。セミナー等で他人のプレゼンに触れる機会を多くしたり、TV番組の司会者のトークのテクニックや、立ち振る舞いを参考にしたりするのも効果があります。最近はEテレでプレゼンテーションそのものの番組を放送したりしてます。
 
発表は苦手、人前で話すと緊張する、できることならやりたくない。でもプレゼンはうまくなりたい。と考えている方は、是非Plumsにご相談ください。

プレゼン必勝法!(3)パワポで作るスライドで気をつける7つのポイント

前回でプレゼンでのストーリーの重要性はお伝えしましたが、今回はプレゼンを行う際に使用するスライドについて、まとめたいと思います。WindowsだとPowerpoint、MacではKeynoteで作成することが多いと思います。自在なレイアウト、画像、ビデオの貼り付け等便利なツールで、豊富な機能がありますが、センス良く相手に伝える資料を作成するのはなかなか難しいものです。プレゼンの時間も限られているケースも多いですし、ストーリーや訴求したい要点を、端的に聴く側の視覚に訴え、プレゼンの効果を高めるスライドを作ることは、重要なことです。

下記を参考にしていただいて、プレゼンを成功に結び付けましょう! 私はWindowsユーザですので、Powerpointの内容になっています。

(1)オリジナルのマスターを作る

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Powerpointで新規作成する際に、マスターが表示されます。  好みは別として、イメージの統一や配色はそろっているので、パパッと作ってしまうには、便利ですが、オリジナルのマスターを作ることをおススメします。メリットは ・他社、他人とかぶらない ・会社、個人のイメージ統一が図れる ・レイアウトの自由度が高い があり、一度作ってしまえば、保存もできますので、面倒でも是非チャレンジしてみてください。背景については、極力”白”または、黒文字が視認しやすい色が良いです。背景が濃い色で、白抜きの文字によるプレゼンは見るほうも疲れます。

(2)「ページタイトル」と「メッセージ」を分ける

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ページタイトルとメッセージに分けることが基本的な構成です。プレゼンのスタイルによっては、メッセージのみを記載するケースもありますが、ベーシックなのはこのスタイルです。当然マスターで作成し、ページ単位でバラバラにならないように注意します。

(3)配色を統一する

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ついつい色々使ってしまいますが、人間が心地よくなる色の組み合わせは決まっています。PowerPointでも配色パターンは選択できますので、色数を絞り、大きく外した色は使用しないほうが良いと思います。強調したい部分で、黄色や赤を使いたい気持ちもありますが、配色を変えず、白抜き文字、吹き出し、囲み線を太くする、グラデーションを使用するといったことでも同様の効果は得られます。 

(4)ガイドを活用して、レイアウトを統一する

PowerPointのガイドを設定し、ガイドに合わせてテキストボックス、画像を配置すれば、全体の統一感が出てキレイに表示されます。基準線としては、上下左右中心と外枠を設定し、基準線はページで変えないように注意しましょう。 Guide

(5)フォントを統一する

Windowsであれば、”MS Pゴシック”か”メイリオ”がおススメです。たまに明朝体を使っている方がいますが、プロジェクターでの見栄え、認識のしやすさの点で、明朝体は劣ります。太字や特殊フォントについては、使いどころになりますが、ページで共通するタイトルや強調する部分等で効果的に使用しましょう。メイリオは横組みで見やすいフォントとして開発されましたが、下余白が大きいので、配置に注意しましょう。行間についても0.5~1.0はとったほうが、目で追いやすく見やすくなります。

(6)グラフはExcelをそのまま貼り付けない

Excelで作成したグラフを、各項目の数値、凡例、元データ、目盛等々そのまま貼り付けているプレゼンをよく見ます。 

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プレゼンにおけるグラフの利用は、「グラフで言いたいことがある」のであって、データを見せることではありません。棒グラフ、折れ線グラフ等の種類に関わらず、データの差分と変化を視認させることが目的ですので、面倒でも不要なデータは表示せず、強調したい部分にフォーカスするグラフを作成しましょう。 Glaf2

(7)詰め込まない

言いたいことを忘れないようにする為なのか、テキストを詰め込み、結果フォントが小さくなり、全く見えないスライドってよくあります。そもそも資料をそのまま投射し、読み上げても相手には全く伝わりません。見てわかり、相手の記憶に残るテキストを表示するように心がけましょう。写真やイラスト等についても、余白を埋めるため複数の画像で埋めたり、画面いっぱいに配置せず、あえてページ内に余白を取ると、画像に合わせたメッセージが届きやすくなります。 PowerPointはちょっとした工夫で、相手に伝わるスライドに変えることができます。

自分はセンスがないからとあきらめる前に、ぜひPlumsにご相談ください。  

プレゼン必勝法!(2)相手に”ササる”プレゼン資料に欠かせないストーリの立て方

エグゼクティブサマリーの重要性は前回お伝えしましたが、本文でもあるプレゼン資料には必ず記載すべきポイントがいくつかあります。

お客様や相手の要求に応える内容を明確に伝え、飽きさせずに読んでもらうため、ストーリーをもった構成を行うことが重要です。 ストーリーを考える上で、作文や小説では『起・承・転・結』とよく言われますが、プレゼン資料の場合は、基本的には『起・承・結』がよいと考えています。『起』(導入)はお客様の課題の理解、自社の考え方、状況分析等を行い、提案におけるテーマや論旨を述べます。『承』(展開)では課題解決の具体的な方法や、その根拠、裏付け等、相手が論理的に理解できる内容を記載します。『結』(結論)は全体をまとめ、相手との合意を得る部分となります。 課題の認識と共有→課題解決方法とその根拠の提示→課題解決に向けた合意 のストーリーが、提案における重要な骨組みとなります。 『転』については、小説や映画では、ストーリーに意外性を加え相手の興味が薄れないようにし、中盤~終盤への盛り上がりを生む部分と認識していますが、プレゼン資料においては、途中で突飛な内容が入ってきても、相手は混乱するだけですので不要と考えています。 以下順に解説していきます。

(1)表紙と目次

表紙については、お客様名、自社や提案部署名、提案日付だけでなく、相手に提案の全体内容が推察できる題名(タイトル)をつける事をお勧めします。相手が興味を持つタイトルは、大風呂敷や、不必要に煽る必要はありませんが、秀逸なタイトルは他社との差別化につながります、題名に指定がある場合は、サブタイトル等での記入でもよいかと思います。忘れがちですが、目次とページ番号は必ずつけましょう。

『起』(2)背景、状況の説明と確認

お客様や相手の置かれている状況(外的、内的環境の変化等)の分析を行い、課題を記載します。RFP(対案依頼書)等で課題が明確化していれば、そのまま転記や流用してもよいと思いますが、『承』の内容との関連性を強める言葉に言い換えたほうが良い場合もあります。

(3)提案コンセプトの説明

課題に対しての理解を示し、自社や自身が課題に対して提案の中で、どう考えているかを伝えるセクションです。エグゼクティブサマリーでのメインメッセージと同じく、自社や自身の強みを紹介し、この課題に対して有効に活用できる事(結論)を伝えることが重要です。

『承』 (4)課題解決の実現方法

実際に課題を書き決する方法を記載します。製品やサービスの紹介だけでなく、実現に向けた詳細な内容と根拠を記載することが大事です。見積提出やコストが発生する場合には、費用算出の根拠にもなる部分ため、要件や条件を規定しておくことも重要です。 ・使用する製品やサービス ・推進体制(導入・構築・運用)と工数 ・スケジュール(大日程・中日程) ・実現性の裏付けとなる先行事例や試行結果等

(5)見積・コスト

費用が解決発生するケースが殆どであり、その場合、意思決定者が最も気になる部分でもあります。概算なのか詳細なのか、求められる見積によっても表現は変わりますが、見積条件に大きく影響する要因については、注記にて再度記載したほうが良いです。社内資料の場合は、金額根拠もベンダー見積だけでなく、先行事例での費用等を調査し比較検討した結果を記載したほうが説得力があります。

『結』 (6)結論・お願い

最後に簡潔に全体を整理し、再度結論を述べます。 全体の構成としては、『承』が説明内容も多く、ボリュームも多くなりがちで、結果として散漫な提案になってしまうケースもよくあります。説明のための説明にならないよう、『起』の課題を整理するとともに、『起』との関連性を保ちつつ、『承』の構成を考えていくことも飽きさせないポイントになります。 次回は、プレゼン資料の体裁等についてです。 プレゼン資料の添削やアドバイスも承ります。

イマイチ不安がある、社内で確認できる人がいない、他と差別化したい等ご要望ありましたら、お気軽にご相談ください。

プレゼンの必勝法!書いていますか?エグゼクティブサマリー

お客様への商品やサービスの提案書、社内稟議や説明会等々のプレゼンの時に、皆さんは、エグゼクティブサマリーを付けていますか? エグゼクティブサマリーは、投資家に自社の事業説明をする際の「事業計画書」の一番最初に、説明内容をA4数枚程度に簡潔にまとめたもので、最も重要な部分です。投資家は、このページのみで判断するケースが多いので、どんなに良い内容が、計画書に書かれていようとも、エグゼクティブサマリーがNGであれば、ポイッとされてしまいます。 事業計画書の目的は、投資家に自社のビジネスプランを納得してもらい、事業に対する投資を得るのがゴールです。営業でいえばお客様から注文を頂く、社内稟議であれば社長や上司に決済をもらう事と同じです。意思決定者は多忙ですから、短時間で簡潔に概要を伝えるという意味では、エグゼクティブサマリーはどんなプレゼンでも必須と言えます。

社内でも投資に関する稟議等々、ワンページでの説明を求められるケースも多いです。社内の場合は、フォーマットが決まっていて、記載の自由度が低く、結果的に添付別紙での説明が多く時間がかかり、意思決定者から”で、結局どうしたいんだ?”と言われてしまったり。

また、お客様がベンダーを選定し社内稟議にかける際も、その稟議書には必ずベンダーの比較検討結果とともに、内定したベンダー提案の要約が添付されます。RFPでサマリー提出を要求されるケースも多くなってきましたが、言われる前にエグゼクティブサマリーを提出すれば、お客様の労力も省け、心象がよくなる効果もあります。

意思決定者に”ささる”エグゼクティブサマリーを作成できれば、プレゼンの半分は成功したようなものです。

①簡潔にかつ必要事項を必ず入れる

当然ですが、A3なら1枚、A4であれば3枚程度にまとめることが前提です。細かいデータや補足が必要とされそうな内容については、資料を準備しておくか、口頭で補足します。全体を網羅し、重要な点が記載されている事は重要ですが、情報を詰め込もうとするあまり、文字のフォントを小さくするのはNGです。

②伝えたいキーワード、メッセージを織り込む

多くの情報や説明が必要となる場合でも、簡潔なキーワードやメッセージを数個に絞り込む必要があります。当然、相手に伝えたい内容を、相手が興味を持つメッセージで表現できればベストです。ちなみに、”決済して下さい”はメッセージではありません。

③図や表を活用して表現する

こういう分析をした、なぜそうなるのか等、情報の関連性を表示するには、図や表で表すのが重要です。限られたスペースですが、図表を中心とした見やすいレイアウトは、箇条書きの文章よりも、相手の興味を引きます。スケジュールも項目単位で、担当や内容が記載でき、各々の期限やマイルストーンが明確になる線表で記載したほうが良いです。

④専門用語や略語は可能な限り避ける

ITの場合SFA/CRM/ERPといった略語を使うケースが多いですが、エグゼクティブサマリーでは、可能な限り避けるようにしています。相手との共通言語になっていれば良いですが、名ばかりのCIO(結構多い)や情報システム部門以外の決裁者が閲覧する場合も多いので、”誰にでも理解できる”内容で纏めたほうが得策です。

⑤あえて具体的な内容や詳細を書く

全体概要を網羅しようとすると、意思決定者の視点からは、あたりまえのぼんやりした内容になりがちです。具体的な事例や、試行結果のプラス効果は、説得材料として迫力があります。意思決定者に、本文への興味を持ってもらう意味でも、ほかのスペースを調整してでも、詳細を記載する価値はあります。 とポイントを書きましたが、良い内容の提案であれば、エグゼクティブサマリーは割とスラスラ作成できるのではないかと思います。逆に言えば、良いエグゼクティブサマリーは、良い提案であることが多いです。以前勤めていた会社では、技術系ということもあり、研究論文を先に作り、要点をプレゼンする文化が根強く残っていました。論文に沿っているので、課題抽出、検討、隘路と続き、眠くなってきたころ結論が出てきます。ビジネスにおけるプレゼンは研究結果発表ではなく、「相手にいかに伝えるか」ですので、エグゼクティブサマリーを先に作り、内容を整理、精査したうえで提案内容を肉付けしていく手法もあるかと思います。  

エグゼクティブサマリーについて、もっと詳しくご説明や解説が必要であれば、ぜひご連絡ください。