電力自由化!静岡の電気はどこと契約したらよいかを考えてみる(1)中部電力

4月から電力自由化ということで、電気を購入する会社をユーザが選択できるようになります。静岡県は富士川を境に、東は50ヘルツで東京電力管内、西は60ヘルツで中部電力管内に分かれます。東電管内はガスや通信会社のほかに鉄道会社や多くの事業者が参入して選択肢も広いのですが、中電管内はまだまだ事業者は少ないようです。私は静岡市内在住なので、中電管内で検証してみたいと思います。静岡県東部の方はすみません。

電気代って基本契約と、利用料に応じた階段状の料金体系なので、条件によって金額が変わります。比較に当たっては自宅の使用量をベースに検証してみました。

条件:従量電灯B(50A) 年間4800kwh(月400kwh) 都市ガス利用、オール電化ではなく、太陽光発電等は無し

■中部電力の新料金体系

まずは、現状の中部電力から見てみましょう。最近カテエネの会員登録のお誘いが検針票と一緒に投函されてきてますが、私は今のところ保留しています。新料金体系は、カテエネポイント(1P=1円で料金支払いに使用可能)による割引額の方が大きいのでカテエネ会員に入会する事を前提としてます。上記の条件に合わせると、「おとくプラン」になります。

  • カテエネ入会で100P+Web明細変更200P
  • 年間1800円分(150円/月)をカテエネポイントで還元
  • その他カテエネサイトでのアンケート回答等で年間最大840P
2年間で合計3900円がベースで割引となり、カテエネサイトでのプレゼントやキャンペーンがあると思われます。注意点は2年間の契約前提となっている事。引っ越し等で解約する場合の違約金は不要と書いていますが、他の業者へ任意に切り替えた場合は不明です。

割引金額が若干物足りない点も含めて、様子見感が強いです。中電は原発依存度(静岡県の浜岡のみ)が低かったので、震災後の料金値上げが抑えられていた背景もあります。そのため、中電管内での新電力も料金価格だけでのメリットを打ち出しにくい地域でもあります。ちなみに、中電は東京電力管内向けの電気プランも出していますが、東電側のプランの方が割引額は大きくなっています。

また、ソフトバンクでんきが付加価値として無料で設定している、水回りや鍵のトラブル対応を行う「暮らしサポート」が月300円の有料サービスだったり、TポイントやPontaとのポイント連携が無かったり、あまり魅力を感じません。現状は電気しか売るものが無いので、他の付加価値がつけられないのは仕方がないところですが、今のところは積極的に選ぶメリットを感じないです。2年契約というのも気になるところです。

新サービスの「はじめる部」も昔役所で流行った「すぐやる課」みたいで、何をやってくれるのか分かりにくく、ネーミング含めてお役所気質を感じます。個人的には、電気料金では中電は比較基準なので戦略的にはいろいろ選択肢はあると思うのですが。例えば数年は赤字になっても、圧倒的な低価格で顧客を囲い込み、新電力がつぶれた後こっそり値上げしていくとか。それともほっといても新電力は自滅すると考えているんですかね?

■料金比較シミュレーションサイトは?

すでに価格.COMや料金シミュレーションサイトで比較できます。電気の検針票等で契約内容、使用電気量や、家族の人数、生活時間等を入力すると、会社別の金額算出を行ってくれます。今回も見ましたが、今のところは参考レベルにしておいたほうが良いです。まだ新電力の料金体系が出そろっていないので、すべてのプランがカバーできていない所や、電気料金だけの比較だけで、付加価値(ガス料金とのセット割、ポイント還元や、ガソリン代値引き等)が合算されていなかったりするサイトもあったりするので、丸ごと信じるのは要注意です。中電管内では、電気料金での直接値引き幅はどの業者でも少ない(せいぜい2~5%ぐらい)なので、自分のライフスタイルと提供される付加価値がマッチするかが選択の一番重要なポイントになると思います。まだまだ焦る必要はないです。

次回は期待の静岡ガスで検証してみます。

(記事中のプラン、料金計算は2016年3月時点のものです。詳細は各社ホームページ等でご確認ください)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。