恒例の静岡県清酒鑑評会の一般公開に行ってきました。
静岡はかつては「知る人ぞ知る吟醸王国」でしたが、最近は全国区でもメジャー、最近はテレビで中国の居酒屋で「磯自慢」を飲んでるのを見るぐらいグローバルになってきています。
静岡県清酒鑑評会は静岡県酒造組合が主催しており、一般公開では出品酒のきき酒が行えます。(詳しくはコチラ)
今年で4回目の参加になりますが、なにしろこのイベントは入場無料。静岡県の酒蔵が丹精込めて作った酒がタダで試飲できるので、年を追うごとに入場者が増えている気がしますが、今年はほどほどといった感じ。馴染みの居酒屋さんや、酒販店さんも多数参加されていました。
(みなさん万難を排して参加。私は二日酔い…)
私は日本酒が大好きで、旅行や出張では必ずその土地土地の地酒を飲むようにしていますが、雑誌等での付け焼刃の勉強以外、利き酒ができるわけではなく、単なる呑兵衛です(笑)真剣に利き酒をされている方の邪魔にならないよう、口に含んで吐き出さず、ひっそりと沢山呑ませていただきました。
とはいえ、あくまでも利き酒ですので、渡されたグラスにスポイトでチュッと注いで味わいます。一昨年までは、瓶から直に注げたのですが、私のような不埒なお客も多く、早々に無くなる銘柄も多かったので、スポイト導入になりました。でも、スポイトのおかげで、ほとんどが売り切れになることも無く、すべての銘柄を試す事ができます。
(こんな感じ。大好きな沼津の白隠正宗。頑張れ!)
その単なる呑兵衛の感想ですが、ここ数年(特に純米大吟醸については)、酒蔵さんや銘柄での個性がなくなり、同じような味になってきている気がします。少し前の鑑評会では、結構個性的な味の日本酒があり楽しめたのですが、今年は微妙なバランスの差は感じても、方向性が同じになってしまったなというのが正直な感想です。最近の日本酒の味が同じような感じになってきているのは、静岡の酒だけでは無いのですが、静岡ならではの個性がある日本酒も良いのかなとも思います。
そんな中でも、富士宮の各酒蔵さんの日本酒がさらに美味しくなったというのは今年の収穫でした。静岡県は志太地区においしい酒蔵さんが多かったのですが、富士宮も頑張ってきてます。県全体のレベルが上がるというのは素晴らしいことです。
毎年受付で登録すると、翌年はがきで次回のお知らせが届いていたのですが、今年から登録も無くなり、HPでの連絡のみになるそうです。来年もおそらく3月23日の正午から午後2時で行われるかと思いますが、参加するために、仕事の休みを取るのが一番のハードルですかね(笑)もちろん当日は利き酒で終わるはずもなく、はしご酒の上帰宅しました…