今回はさくさくと。
ビートのAピラー(フロントウィンドウの廻り)は新車時から塗装ではなく、フィルム貼りになっています。塗装の場合は経年劣化で色褪せてきますが、フィルムのなので、ゆで卵の殻剥きのように、ひび割れてきます。黒なので遠目には目立たないのですが、近くで見るとボロボロで剥げかかってきます。錆びるものもいやなので、再塗装をDIYで行いました。修理前の写真は無いです。すみません。
①古いフィルムはがし
作業の半分はこれ。フィルムは地道にスクレーパー等ではがしていきます。ドアゴム裏やボディ裏側まで回って貼ってあるので無理せずカッター等でフィルムに切れ目を入れたほうが良いです。スクレーパーでボディを傷つけるので、あまり力を入れすぎないように。温度が低いと古くなった粘着部がはがしにくいので、気温が上がってからか、ヒートガンを使うとはがしやすくなりますが、ひび割れているのでちまちまと根気強く剥がすしか手はありません。粘着部はほとんどがボディ側に張り付いているので、シール剥がし剤やパーツクリーナで落としていきます。はがす際は片付けながら作業しないと、フィルムの欠片の粘着力は経年劣化してないので、あっちゃこっちゃに付いて始末に困ります。
②下地処理とマスキング
ここからは、普通の塗装作業です。ボディ同色やツヤありに塗装する際は念入りに処理しておきましょう。エアーでゴミを飛ばした後、残ったシールの残骸や、傷はサンドペーパーでならします。傷が深い場合はうす付けのパテで埋めます。320番当たりのサンドペーパーから初めて、800~1000番ぐらいまでのペーパーで下地を滑らかにしていきます。マスキング後は脱脂して、プライマーを吹きます。プライマー後足付けのため、再度1000番ぐらいのペーパーをかけます。
③塗装
さらに脱脂したあと、塗装になります。つや消しブラックの場合は、自動車用塗料でなくても、一般用の水性スプレー塗料でも十分です。数回に分けて塗り重ねますが、数百円の缶スプレー1本で十分塗れます。ツヤありブラックの場合は、クリアーを吹いてキレイに仕上げます。
私は半ツヤのブラックで塗りましたがこんな感じ。
時間の関係もあって、下地に時間をかけなかったので凸凹してるのと、マスキングはがしの際に、ちょびっと塗料が剝げました。ボディ同色は、ボディ側の色褪せもあるので、業者さんに任せた方が色が合いやすいかと。状態にもよりますが、フィルムはがし~下地処理はコツコツやって1日はかかります。塗装も含めて2日はかかるので、お天気とも相談してチャレンジしてみてください。時間のないはウエストヨコハマから貼るだけのAピラーカバーが出ているので、そちらの方が簡単に施工できます。