プレゼン必勝法!(2)相手に”ササる”プレゼン資料に欠かせないストーリの立て方

エグゼクティブサマリーの重要性は前回お伝えしましたが、本文でもあるプレゼン資料には必ず記載すべきポイントがいくつかあります。

お客様や相手の要求に応える内容を明確に伝え、飽きさせずに読んでもらうため、ストーリーをもった構成を行うことが重要です。 ストーリーを考える上で、作文や小説では『起・承・転・結』とよく言われますが、プレゼン資料の場合は、基本的には『起・承・結』がよいと考えています。『起』(導入)はお客様の課題の理解、自社の考え方、状況分析等を行い、提案におけるテーマや論旨を述べます。『承』(展開)では課題解決の具体的な方法や、その根拠、裏付け等、相手が論理的に理解できる内容を記載します。『結』(結論)は全体をまとめ、相手との合意を得る部分となります。 課題の認識と共有→課題解決方法とその根拠の提示→課題解決に向けた合意 のストーリーが、提案における重要な骨組みとなります。 『転』については、小説や映画では、ストーリーに意外性を加え相手の興味が薄れないようにし、中盤~終盤への盛り上がりを生む部分と認識していますが、プレゼン資料においては、途中で突飛な内容が入ってきても、相手は混乱するだけですので不要と考えています。 以下順に解説していきます。

(1)表紙と目次

表紙については、お客様名、自社や提案部署名、提案日付だけでなく、相手に提案の全体内容が推察できる題名(タイトル)をつける事をお勧めします。相手が興味を持つタイトルは、大風呂敷や、不必要に煽る必要はありませんが、秀逸なタイトルは他社との差別化につながります、題名に指定がある場合は、サブタイトル等での記入でもよいかと思います。忘れがちですが、目次とページ番号は必ずつけましょう。

『起』(2)背景、状況の説明と確認

お客様や相手の置かれている状況(外的、内的環境の変化等)の分析を行い、課題を記載します。RFP(対案依頼書)等で課題が明確化していれば、そのまま転記や流用してもよいと思いますが、『承』の内容との関連性を強める言葉に言い換えたほうが良い場合もあります。

(3)提案コンセプトの説明

課題に対しての理解を示し、自社や自身が課題に対して提案の中で、どう考えているかを伝えるセクションです。エグゼクティブサマリーでのメインメッセージと同じく、自社や自身の強みを紹介し、この課題に対して有効に活用できる事(結論)を伝えることが重要です。

『承』 (4)課題解決の実現方法

実際に課題を書き決する方法を記載します。製品やサービスの紹介だけでなく、実現に向けた詳細な内容と根拠を記載することが大事です。見積提出やコストが発生する場合には、費用算出の根拠にもなる部分ため、要件や条件を規定しておくことも重要です。 ・使用する製品やサービス ・推進体制(導入・構築・運用)と工数 ・スケジュール(大日程・中日程) ・実現性の裏付けとなる先行事例や試行結果等

(5)見積・コスト

費用が解決発生するケースが殆どであり、その場合、意思決定者が最も気になる部分でもあります。概算なのか詳細なのか、求められる見積によっても表現は変わりますが、見積条件に大きく影響する要因については、注記にて再度記載したほうが良いです。社内資料の場合は、金額根拠もベンダー見積だけでなく、先行事例での費用等を調査し比較検討した結果を記載したほうが説得力があります。

『結』 (6)結論・お願い

最後に簡潔に全体を整理し、再度結論を述べます。 全体の構成としては、『承』が説明内容も多く、ボリュームも多くなりがちで、結果として散漫な提案になってしまうケースもよくあります。説明のための説明にならないよう、『起』の課題を整理するとともに、『起』との関連性を保ちつつ、『承』の構成を考えていくことも飽きさせないポイントになります。 次回は、プレゼン資料の体裁等についてです。 プレゼン資料の添削やアドバイスも承ります。

イマイチ不安がある、社内で確認できる人がいない、他と差別化したい等ご要望ありましたら、お気軽にご相談ください。

プレゼンの必勝法!書いていますか?エグゼクティブサマリー

お客様への商品やサービスの提案書、社内稟議や説明会等々のプレゼンの時に、皆さんは、エグゼクティブサマリーを付けていますか? エグゼクティブサマリーは、投資家に自社の事業説明をする際の「事業計画書」の一番最初に、説明内容をA4数枚程度に簡潔にまとめたもので、最も重要な部分です。投資家は、このページのみで判断するケースが多いので、どんなに良い内容が、計画書に書かれていようとも、エグゼクティブサマリーがNGであれば、ポイッとされてしまいます。 事業計画書の目的は、投資家に自社のビジネスプランを納得してもらい、事業に対する投資を得るのがゴールです。営業でいえばお客様から注文を頂く、社内稟議であれば社長や上司に決済をもらう事と同じです。意思決定者は多忙ですから、短時間で簡潔に概要を伝えるという意味では、エグゼクティブサマリーはどんなプレゼンでも必須と言えます。

社内でも投資に関する稟議等々、ワンページでの説明を求められるケースも多いです。社内の場合は、フォーマットが決まっていて、記載の自由度が低く、結果的に添付別紙での説明が多く時間がかかり、意思決定者から”で、結局どうしたいんだ?”と言われてしまったり。

また、お客様がベンダーを選定し社内稟議にかける際も、その稟議書には必ずベンダーの比較検討結果とともに、内定したベンダー提案の要約が添付されます。RFPでサマリー提出を要求されるケースも多くなってきましたが、言われる前にエグゼクティブサマリーを提出すれば、お客様の労力も省け、心象がよくなる効果もあります。

意思決定者に”ささる”エグゼクティブサマリーを作成できれば、プレゼンの半分は成功したようなものです。

①簡潔にかつ必要事項を必ず入れる

当然ですが、A3なら1枚、A4であれば3枚程度にまとめることが前提です。細かいデータや補足が必要とされそうな内容については、資料を準備しておくか、口頭で補足します。全体を網羅し、重要な点が記載されている事は重要ですが、情報を詰め込もうとするあまり、文字のフォントを小さくするのはNGです。

②伝えたいキーワード、メッセージを織り込む

多くの情報や説明が必要となる場合でも、簡潔なキーワードやメッセージを数個に絞り込む必要があります。当然、相手に伝えたい内容を、相手が興味を持つメッセージで表現できればベストです。ちなみに、”決済して下さい”はメッセージではありません。

③図や表を活用して表現する

こういう分析をした、なぜそうなるのか等、情報の関連性を表示するには、図や表で表すのが重要です。限られたスペースですが、図表を中心とした見やすいレイアウトは、箇条書きの文章よりも、相手の興味を引きます。スケジュールも項目単位で、担当や内容が記載でき、各々の期限やマイルストーンが明確になる線表で記載したほうが良いです。

④専門用語や略語は可能な限り避ける

ITの場合SFA/CRM/ERPといった略語を使うケースが多いですが、エグゼクティブサマリーでは、可能な限り避けるようにしています。相手との共通言語になっていれば良いですが、名ばかりのCIO(結構多い)や情報システム部門以外の決裁者が閲覧する場合も多いので、”誰にでも理解できる”内容で纏めたほうが得策です。

⑤あえて具体的な内容や詳細を書く

全体概要を網羅しようとすると、意思決定者の視点からは、あたりまえのぼんやりした内容になりがちです。具体的な事例や、試行結果のプラス効果は、説得材料として迫力があります。意思決定者に、本文への興味を持ってもらう意味でも、ほかのスペースを調整してでも、詳細を記載する価値はあります。 とポイントを書きましたが、良い内容の提案であれば、エグゼクティブサマリーは割とスラスラ作成できるのではないかと思います。逆に言えば、良いエグゼクティブサマリーは、良い提案であることが多いです。以前勤めていた会社では、技術系ということもあり、研究論文を先に作り、要点をプレゼンする文化が根強く残っていました。論文に沿っているので、課題抽出、検討、隘路と続き、眠くなってきたころ結論が出てきます。ビジネスにおけるプレゼンは研究結果発表ではなく、「相手にいかに伝えるか」ですので、エグゼクティブサマリーを先に作り、内容を整理、精査したうえで提案内容を肉付けしていく手法もあるかと思います。  

エグゼクティブサマリーについて、もっと詳しくご説明や解説が必要であれば、ぜひご連絡ください。

くるまマイスターの愛車遍歴

  11月26日に第3回「くるまマイスター検定」があるようです。私も子供のころから、自動車が好きだったこともあり、第1回の「くるまマイスター検定」を受験し、2級3級に合格しました。2級は、なかなかマニアックな問題もあって、試験終了後は落ちたかな?と思いましたが、受かってました。2回目以降1級が設定されたので、時間があればチャレンジしてみたいですね。私も趣味の知識の力試しとしては、いい経験になりました。 18歳で免許を取って以来、自動車はずっと所有してきました。学生時代の下宿生活では維持も大変だったのですが、体育会で必要だったこともあり、バイトで何とかやり繰りしてました。そんな私の愛車遍歴をご紹介します。

①スズキ 初代セルボ(SS20)

大学の入学祝で、ボロボロの中古を購入。軽の2サイクルエンジン、RRだったので、運転席の後ろからスクーターみたいな音がします。高校時代に軽自動車とは思えないデザイン(アルファロメオ等で有名なジウジアーロ)に感動し、免許取得と同時に埼玉の中古車販売店に予約した覚えがあります。初の愛車ということで、浮かれ過ぎ、購入後2週間で池袋駅に向かう途中で、信号を見落としタクシーと衝突。廃車になりました…

②ホンダ 初代トゥディ(JW1)

姉のおさがり。安全運転を学んだ反省グルマ。丸目でスタイリングも洗練されてて、わりと好きな車。ただ遅かった…(たしか30馬力ぐらい)後部座席を倒せば荷物が満載できるため、合宿やスキーでは大活躍するも、高速道路の登板車線でトラックに煽られる常連(笑)弟の大学合格時に、弟に譲りました。

③ホンダ 4代目プレリュード(BA4)

兄のおさがり。シルビアとともに、一世を風靡したデートカー。4WSという後輪を操舵する機構がついていることよりも、追い越し車線を、音楽を聴きながら走れる普通車のゆとりがうれしかった。熱海の登り坂の途中でクラッチが滑り始め、20km/hぐらいでしか走れなくなったり、小雪降る箱根の峠でスピンして、登り車線にいたはずなのに、下り車線にいたりとか、この車も坂に弱い車でした(笑)

④ホンダ ビート(PP1)初号機

会社に入って、人生初の新車。発売当初は大量のバックオーダがあったみたいですが、地味なシルバー色を選んだのと、予約を入れていたので3か月の待ちで納車。オープンカーとよく回る気持ちのいいエンジン、実際の速度+30㎞/hのゴーカート感覚にどっぷりハマるも、正丸峠でホイールを割ったり、当時の同乗者から不満が出る等の事情で止む無く乗り換え。

⑤三菱 初代パジェロミニ

スキ-熱、アウトドア熱が再燃し、乗り換え。車高も高く、街乗りには便利だったが、オフロードのギア比、高回転ターボもあって、遠出の際の高速道路で燃費がスポーツカー並みの7km/Lを割り込んだのと、4WDから異音が出た際に、ディーラー対応が悪く、乗り換え。

⑥ホンダ 初代CR-V

パジェミニにうんざりしていたころに、ディーラーの新年セールでその年の最初のご契約で購入。人生初のオートマ/4ドア車。軽量クロカンでならではの乗用車並みの乗り心地、広さで家族にも親族にも好評。肝心の4WDはイマイチで、豪雪でスタックした際に助けて頂いた方に「4WDじゃねーのかよ」と吐き捨てられる始末。だってアーバンカウボーイですから。

⑦ホンダ ビート(PP1)弐号機

同乗者といろいろあり、再びシングルになったため、中古で再購入。前回選びたかったイエロー。アルミ、レカロ、マフラー、サスペンション等々の交換やDIYでの改造にどっぷりハマる。エアコンの故障、横浜市内でのガードレール自損事故で車体購入金額を超える。単身で横浜から九州一周したり、抽選で当選して富士スピードウェイを走ったのは良い思い出。一番愛着のあった一台だったが、友人に売却。大事にしてくれているだろうか…

⑧ホンダ S2000(AP1)

相模原のホンダ中古ディーラーで展示してあったイエローの低走行距離車に一目ぼれ。リアスクリーンがガラスになった前期型のマイチェン後モデル。ビートは比較できないパワフルさ(あたりまえ)に戸惑いを覚えつつ、車庫入れで気を抜くと、すぐエンストするビート並みの低速トルクのなさにビックリ。静岡への転勤を挟んで、台風の中F1日本GPを見に行ったり、新しい同乗者が見つかったり、数々の移動最短時間記録を作りつつ、処々の事情で後部座席が必要になったため次の車の下取りに。

⑨ホンダ シビックタイプRユーロ(FN2)

雑誌等でデザインが気になっていたユーロシビックが導入されるとの話を聞き、詳細不明のままディーラーで予約。リーマンショックで延期になったりしたが、無事にレッドの一台が納車。フィットベースのため、2ドアでも社内は広々だが、イギリス生産のため内装等はイマイチ。いつかは乗ってみたかったタイプRだったが、S2000の方が吹っ切れており、中途半端な印象だった。次の車の購入資金として、最近某買取会社に売却。

⑩ホンダ ビート(PP1)参号機

引っ越しで駐車スペースが増えたため、ビート欲しい熱が再燃。実家の近所の中古車店で、リペイント、新品幌、CPU交換済のイエローの出物を見つけ、2年前に増車。かれこれ20数年以上前の車なので、リフレッシュと維持を中心にDIYで手を入れています。コンビニでエンジンがかからなくなり、5分後に自然に直ったりします(笑)S660に心揺らぎつつも、一生モノで維持していきたいと思っている一台。ホンダが部品を供給してくれますように…

⑪ホンダ N-ONE

納車前。ビート購入後、ほとんどシビックに乗らなくなり、同乗者も自分で運転できる軽にチェンジ。人生初のCVT車。 ほぼ、ホンダ車ですね(笑)ビート情報はまたの機会に投稿します。

Plumsブログ開始します

Plumsホームページに来ていただきありがとうございます。 本日からブログも開始します。皆様のお仕事に役に立つ、ちょっとした知識やノウハウや、趣味の事、静岡のおいしいお店なんかも紹介できればと思います。

最初に、私のプロフィールの補足を少しします。 沼津市に生まれ、高校卒業後に上京し、大学、会社は東京にいました。入社後は半導体、コンピュータ関連(当時はITではなくOAですね)の営業をやっていました。 20数年の中で、大型ホストコンピュータからサーバ・パソコンへ、ユーザアプリケーションからパッケージへ、IPネットワークの拡大、携帯・スマートフォンの普及、クラウドの登場等々、目まぐるしくビジネスが変わっていくのを肌で感じていました。 営業活動の中で、ITを積極的に経営に活用してるケースもあれば、情報システムは金がかかってしょうがないとお荷物扱いされているお客様と様々でした。もちろん業績向上されているお客様の多くは前者です。そんなお客様は、決して莫大な費用をかけ大規模なシステムを構築するのではなく、最先端のIT技術と枯れて安定したシステム、コストとリスクを経営戦略に合わせて、バランスをとり、ITを活用されていました。 ITコーディネータ資格取得の中で、ITを真に経営に活かすことの大事さを再認識し、達成のためのプロセスを学ぶことができました。

また、ITの進化は、デモクラタイゼーションの歴史です。以前は大企業でしか持つことのできなかったコンピューティングパワーを、現在は安価に中小、個人企業が持つことができるようになりました。ITのハードルが下がった今こそ、静岡の企業にもチャンスが広がっていると考えています。

ITは難しい、苦手と考える方も多いかと思います。何とかしようと思ってIT業者を呼んでも、専門用語やカタカナで話して(しかも上から目線で)言ってることがわからないこともあるかと思います。そんなときは、通訳代わりにご相談ください。

ちょっと硬い文になってしまいましたが、趣味の話は柔らかくいこうと思っていますので、これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。