遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(2)

前回に書いた通り、ビートは純粋なスポーツカーとは言えないものの、ハマる方にはばっちりハマる不思議な魅力を持っています。すでに20年以上が経過してますが、これからさらに年が経ってもホンダの一連のTypeR、R32スカイライン、ランエボ、インプ、とうふ屋サンの車といった名車の仲間入りができるかどうかは微妙なところでしょう。

今の車に比べれば、乗り味や装備にプリミティブな部分もあり、そろそろ部品供給が厳しくなってくることを考えると、ここ数年が安価に中古で乗れる最後になるかもしれません。まあ選択肢としては、新車でS660もコペンも出てますし、アルトワークスも復活するそうなので、無理してビートに乗る必要はないんですけどね。 それでもビートに乗りたいあなたに、タイトルにもつけた、ビートのダメダメなポイントをお教えします。

(1)遅い

スポーツカーとして買うと、がっかりします。2回手放したのも、遅さに嫌気がさしたのが原因でした。パワーについては、しょせん軽ですし、自主規制もあるので仕方ないですが、オープンミッドシップで剛性を確保するために、車体が重いのが一番の理由かと。今の軽ハイトワゴンよりは軽くて早いですが、上り坂は厳しいですね。車高と座席が低いのと、背中でうなり続けるエンジン音で、実際のスピードより+20km/hぐらいに感じることはできます。はたから見てると遅いですが(笑)絶対的なスピードを求める方は、軽でもターボ付きを選んだほうがよいですね。

(2)壊れる

20年以上経っているので、経年劣化で壊れるのはあたりまえですが、ミッドシップや高回転エンジン等の制約からくる弱点は結構多いです。 エアコン/ディストリビュータ/タイミングベルト/ECU/メインリレー等々 詳細は他のビート乗りのホームページにお任せしますが、①ミッドシップの為エンジン冷却が厳しく、熱対策が十分ではなく劣化が早い②高回転エンジンではあるが、補器類は高回転に対応していないので劣化が早いの二つが大きな理由だと思ってます。エンジン回さないと、気持ちよく走れない車なので、ついつい回し気味の運転になり壊れる…悪循環になりますな。

(3)狭い

最近の軽はビックリするくらい広いですが、ビートは甘えを許さない狭さです。運転席を車体中央にオフセットしてるので、助手席はもっと狭いうえに、シートがリクライニングしません。デートには全く不向きです。後ろにトランクがありますが、テニスラケットは入りません(たぶん)私は助手席を外して引っ越ししたり、真冬にオープンにして、スキーに行く友達を、助手席にスキーを抱えさせて座らせ、駅まで送ったりしてましたが、車に求められる実用性を一台で済ますには全く耐えられません。せいぜいカップルで日帰り温泉か、1泊旅行がいいところでしょう。ところで、S660はトランクも座席の後ろ(ビートは幌を閉めれば、荷物が載せられる)も全くスペースが無いので、二人乗ると手荷物の置き場も無いのですが、どうするんですかね?

(4)暑い・熱い

夏は暑いです。トランクはエンジン熱がばっちり伝わるので、鮮魚とかチョコとかは入れないほうが良いでしょう。暑さはトラブルを誘発します。今年コンビニで買い物後、エンジンかからなくなる事件がありました。5分ぐらいほっておいたら直りましたが(笑) (5)漏れる オイルとか、冷却液とかは漏れません。雨が漏れます。幌とフロントとサイドのウィンドウが交わるところから、じんわりと、時には激しく雨漏りします。自宅はカーポートがあるので、雨の日に乗らなければすみますが、露天の駐車場に止めてあるビートはどうしているのか気になります。車内がビショビショになるだけならまだしも、錆びなければいいのですが… ATが無かったとか、タイヤが前後でサイズが異なるのでローテションできない、タイヤの買い替えが割高、シートがジャージ素材(大阪のおばちゃんが着そうなゼブラ柄)で破れやすい とかいろいろありますが、ここまで書いてみるとなんでビートに乗ってるかわからなくなってきました。それでも、ビート偏愛者はダメダメも合わせて愛してしまっているのです。

次回は、現在の私のビートの紹介とメンテナンスです。だんだん、みんカラになってきましたが…

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