遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(16)純正部品再販?

少し前に、マツダが初代ロードスターの部品再販とリフレッシュプランの発表がありましたが、8/9の新聞報道でビートの部品再販のニュースが流れています。

往年の名車、相次ぐ部品復刻 ビートにロードスターも メーカー「乗り続けるお手伝い」 (1/2ページ)

SankeiBiz

【新聞ウォッチ】ホンダ、往年の人気モデル『ビート』の部品供給を開始

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ホンダのニュースリリースが無いのが気になりますが…

本当ならアリがたいこと。でも補修部品の再生産だけで、NSXのリフレッシュプランみたいのはないんだろうな…

幌とかリアスクリーン、ウェザーストリップ、マウント、ブッシュなんかはまだ供給あるみたいだし、欠品してるオーバーサイズピストンやコンロッドなんかはまた再生産してくれるのかなぁ~

ドアノブやエアコンノブなんかの樹脂系パーツも確か欠品だったので、再販があると良いですね。

もともとホンダはバイクも含めて、旧車の部品供給長く続けてくれる会社だったのですが、ここ最近は他社と同様に、さっさと部品供給を止めちゃう普通のメーカーになっちゃいました。(とりあえず部品注文は受けて、数がまとまると再生産してくれるのはまだまともですが…)まあ現存で2万台もあるビートは、部品商売としても成り立つはずというビジネス面の判断もあるのでしょう。

そもそも、さっさと部品供給を止めちゃうところに問題があるのです。伝統ある欧州メーカーなんかは、もっと長く供給してくれますよね。メーカーとしては買い替えてくれた方が良いのは十分わかってますが、日本のメーカーは過去の名車(迷車)を大事にしなさすぎなので、少しは変わっていってくれればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)久しぶりのオイル交換

やろう、やろう、いつかやろうと思って、1年近くオイル交換してませんでした。

こんなことなら、ディーラーやショップでマメにやった方がいいのですが、久々に時間ができたので、下回りの点検も兼ねてオイル交換です。

下抜きで交換しますが、ローダウンとビール腹のせいで、ジャッキアップは必須です。


安全のために、ウマは必ずかけましょう!

青色のナットがエンジンオイルのドレンプラグ。マグネット内蔵で鉄粉取ってくれます。暖気後、ドレンプラグを外してオイルを抜き取ります。

駐車場が前下がりな上リアをジャッキアップしてるので、後ろ向きについているドレン穴から完全に抜くために、フロントもジャッキアップて後ろ下がりにします。抜けきったら、ドレンをいったん閉めてフロントを下ろします。
ちなみに、ジャッキはマサダの油圧パンタジャッキ。コンパクトに収納できてサクサク上がるのでお気に入りです。

今回はオイルフィルターも交換します。

HONDAの刻印と冷却フィンがついたオイルパンはビートのこだわりが分かるお気に入り。

その奥にエレメントがあります。車体とエンジンの奥まった場所にあるので、ジャッキアップ無しでは取れません。オイルフィルターレンチで外します。(お約束通り、この時点で手はオイルまみれです(笑))

左側の黄緑色の新しいオイルフィルターはHAMP品。隣が付いてたやつは流用できるフィット用です(たぶん)。

オイルフィルターのパッキンにオイルを塗って、規定値で締めます。ついでに下回りのチェック。エンジンマウントは交換してません。最近はフロントへの冷却水やエアコンのパイプの腐食が多いようですが、今のところ大丈夫そうです。写真撮り忘れましたが、サイドシルの水抜き穴の状態や、サビなんかもチェックします。

最後にオイルを規定量入れます。

・エンジンオイル交換のみは2.5L

・オイルフィルター交換時は2.7L

オイル口はトランクを開けたリアのバルクヘッド中央にあります。入れにくいので、オイルジョッキは必須です。オイル口の先が細いので、勢いよく入れて溢れさせるのは「ビートあるある」でしょうか(笑)こぼしても大丈夫なように、ウェスでガードしておきます。オイルは部分合成油でカストロールのXF-08 5W-40のお安いホームセンター仕様です(笑)。
昔はいろいろ試しましたが、いまはなるべくメーカー純正または、指定オイルに近いものを入れてます。

真っ黒のオイルを見て、次回はもう少し早めに交換しようと心に誓うのでした。

 

 

 

 

 

もうほとんど購入できない2サイクルバイクの魅力(2)(ただし原付2種)

気温も上がってきて、ひさびさにKSRに乗ろうと思いカバーを取って、燃料コックをON!

ガソリン臭い…

燃料が地面にポタポタ…

ああ、またキャブレターかぁ~。

自宅で仕事をすることが多くなり、四十肩(もう五十肩かしら(笑))と腰痛でなかなか出番のないKSR。前回と同じフロート固着が原因なら、トントンすれば治ります。
ということで、プラハンマーで軽くキャブをトントン。ガソリンは止まりました。
さぁ~てとチョークを引き、キックするとプスン…一発でかかったことのないKSRなので、これくらいは日常茶飯事です。

しかし…20回キックしても2~3発しか爆発せず、すぐ止まります。押し掛けもNG。
チョークを戻すと止まるので、怪しいのはスロージェットあたりのフン詰まりです。

ということで、今回はキャブレターのオーバーホールを実施しました。

エンジン側、エアクリ側もバンド止めなので、ヘッドキャップとチョーク(12mmレンチ)を外せば簡単にキャブレターは取れます。ゴミが入らないように、ペーパーウェスを突っ込んでおきます。

シンプルなミクニ製VM18mmキャブレター。フロート室の4つのネジを外し、差さっているだけのピンで止まっているフロートを外します。

キャブ上部のパーツの3つ並んだ円柱で一番高さがあるのがメインジェット、二番目に低いのがスロージェットです。写真では千枚通しのように見えますが、トレイ中央はマイナスドライバーです。マイナスドライバーには規格が無いのですが、先が3mm程度の細い物を準備しておかないとスロージェットが外せません。アイドリング調整なんかでも使うので200mmぐらいの長くて細いマイナスドライバーは、KSRのキャブ調整には必須です。燃料系なのでネジが結構固く締まっているので、ちゃんとしたドライバーを使わないとネジをなめちゃいます。

もう漬かってしまってますが(笑)スロージェットは、ネジを外した奥に本体がねじ込まれており、太いマイナスドライバーは入りません。今回はエア(パイロット?)スクリューとアイドリングのネジも掃除しました。

小さいパーツはキャブクリーナーに漬けこみ、キャブのボディは穴という穴にスプレーします。1時間ほど置いたら、拭いてパーツクリーナーを吹き、最後にエアーで残りの液体やら汚れやらを吹き飛ばします。

スロージェット本体は大丈夫でしたが、スロージェットのネジの小さな穴が詰まってました。キャブのOHはケミカルが基本。ブラシなんかで擦らないようにしましょう。あと、キャブクリーナーはキツイ薬剤なので、防護メガネと手袋は必須です。
パーツも少ないので、さっさと組んでKSRに戻します。

今回はアイドリングとエアスクリューも外したので、戻した後に調整します。

車体に搭載した写真が無かったのですみません。
エアクリーナー側の黄色〇のネジがエアスクリューです。規定値はいっぱいに閉めた後、1と1/2回転戻しが規定値。暖気して、赤色〇のアイドリングスクリューで調整してから、最終的にエアスクリューで微調整です。
基本は濃い側から薄い方へ調整(少しづつ締め込んでいく)しますが、キャブもヘタっている割には、何故か規定値よりも1/4ほど戻したところでバッチリ合いました。

冷間からでもチョーク2~3回で始動。あったまれば、キック一発です!!上の回転でもパワーアップしてました。KSRの本格的なキャブOHは今回が初めて。やはり不動期間に変質した燃料がこびりついていたんだろうな~
2ストはキャブレターが命。ということをしみじみ思いました。

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(15)夏枯れ

暑いですね~

すっかりブログ更新が止まってましたが、ビートもバッテリー上がり以降、カットオフターミナルは切ったままです。

少し涼しいなと感じて、乗ろうかと思っても、雨降ったりするんです(笑)という事で、今回は過去に交換したパーツレビューその後です。

無限サスペンション

1台目は純正、2台目はカヤバNewSR+タナベで乗ってました。購入時のサスも走行距離からすればそんなにヘタっていないはずですが、大きめの段差で、バンプラバーがないかと思うくらいのショックがありました。原因は、サスではなくブッシュのへたりでしたが…ボディもかなりのご老体ですから、サーキットをガンガン攻める乗り方ではなく、ちょびっと車高が落ちてくれればよい程度の選択肢でセレクト。

3台目は純正に近いと思われ、2cm車高が落ちる無限の新品(まだ出るみたい)を装着。ホントは20周年モデューロが良かったのだが、中古しかなく断念。ビートが出た当時の無限は”固い”のオンパレードでしたが、最近のはバネレートも変更になって柔らくなってはいます。でもヘタった純正よりは固いです。冷間時の走り始めが固く、少し走るとそれなりに良くなってくるのですが、冬場は腰に来ます。良い所は、キットになっているのでアッパーも付いてくる所。アッパーも交換したかったので、渡りに船。純正でサス一式パーツ取り寄せるより安いです。しかし、いつまで無限は供給してくれるんでしょうか?

お金と時間があれば、純正のオーバホールにもチャレンジしてみたいなあ。無限には車高ダウンの魅力はあるのですが、ただでさえ少ないサスストロークが犠牲になっていると思うと、純正の乗り味をもう一度味わいたい気持ちが最近大きくなってきました。純正ダンパーは分解できないようなので、バンプラバーを交換する程度ですが。

momoのステアリングとシフトノブ

ステアリングはmomoにしてますが、これは2台目の時に大枚はたいて買いました。という事はかれこれ15年前くらいでしょうか(笑)その後のS2000とシビックがエアバック内蔵になったので、そのままデットストックしてました。ハンドル取替のポイントは、

・純正ハンドルの取り付けネジが固い!固着してる場合もあるので、しっかりしたレンチで緩める。

・ボスは好みですが、純正はセンターがオフセットされているので普通ので装着すると、メータが見えなくなったりウィンカーレバーに当たったりします。オフセットされている専用ボスかオフセットスペーサーで取り付けると具合が良いです。

シフトノブは、純正が劣化してきていて、ハンドルともに若干べたつきが出てきてたので、交換。最近はマニュアル車のシフトノブってカー用品店で売ってない。昔はよく売ってたんだけどな。水中花入りとか(笑)

ということで、ネットです。ステアリングと合わせて、MOMOの球形レザーのNERO SK-99に交換。1万円近かった気がしますが、高いなあ…でも満足してます。S2000とタイプRユーロの球形ノブに慣れてたのでしっくりきます。momoのロゴもイエローでステアリングともマッチしてます。アルミじゃないので夏場でも熱くならないしね。シフトポジションの表記が無いので車検の時はメモに書いてはりつけましょう

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蛇足ですが、運転中シフトノブに手を置いちゃダメですよ。ギア側に押し付けるように手を置いてると、ミッションへのリンケージやミッション本体にダメージが出ます。押さえてないと運転中シフトノブがブルブル動いてますが、あれで余計な振動を逃がしているので、押さえつけるとミッション系がへたります。逆手ハンドルとともに、癖になってる人をよく見ますが、直しましょう。ああ、MT乗ってる人はもう希少か…

あとはペダル

いやあ~AT全盛の今、ないですね、3ペダルのペダルカバー。カーショップではなく、カー用品中古店のワゴンに入ってました。カーメイトのRazoの軽自動車用です。純正ペダルにクリップで挟むお手軽タイプです。しかし、なめてはいけません。ただでさえ狭い車内。サイドシルも高いので、ヒューズ交換と同様かなりアクロバティックな態勢での作業になります。ペダル、フットレストの間隔も狭いので位置調整も大変です。純正よりも間隔も若干狭くなるので、足の大きな人はたぶんつけないほうが良いでしょう。二つ同時にペダル踏んじゃいます。

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ブレーキペダルの根元にある樹脂パッドが破損するとストップランプが点きっぱなしになります。正式名称は「ペダルストッパ-」だった気がする。樹脂部品は経年劣化で割れるので早めに交換しておいた方がよいですよ。全部のペダルに樹脂ストッパはついてるので、念のため合わせて交換しておきましょう。

早く、涼しくならないかな~

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(14)夏のビート・ビートの夏

真夏の海とオープンカー。クルマ好きなら一度は憧れるシチュエーションですが、真夏のオープンカーは地獄です。特にビートは…

前にラジエター、後ろにエンジン

おまけに、お尻の下にはエンジンの冷却水が通ってます。気温30度以上、エアコンなし、外気導入で走ってると、送風口から暖かい風が吹き出してきます。後ろからはエンジン熱が容赦なく伝わってきます。標準のシートがヘタってるので、合皮のシートカバーを付けてますが、30分も走れば背中は汗でびっしょりです。標準シートがジャージ素材だったのも、たぶん通気対策だったんでしょう。トランクに熱に弱いもの入れては危険です。チョコレートは溶けます。(ポッ〇ーがプリッ〇になってたこともありました)お弁当はちょうど温まるかもしれませんが、熱々の弁当より、夏はそうめんとか冷やし中華がいいですよね。

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熱い太もも

助手席の異性の色っぽい話ではなく、猛烈な日差しの日中、幌をしてても太ももが猛烈に熱くなります。フロントガラスやサイドガラスがスラントしているので、ちょうど太ももい直射日光が当たります。2台目ビートの時、真夏の富士スピードウェイに行った際には、日焼けで会社休みました(笑)短パンを履くことが多い夏ですが、モモが完全に隠れるひざ下まであるやつを履きましょう。当然腕もジリジリ焼けますので注意です。N-One乗ってて思いますが、最近のUV(紫外線)カット、IR(赤外線)カットガラスの効果は確かにありますね。同じ日に乗ることもありますが、遮熱や肌のジリジリ感はN-Oneにはありません。ビートの交換用フロントガラスにはUV/IRカットのものもあるので、いつかは交換したいです。サイドは遮熱タイプのフィルムでも貼りたくなります。

エアコン付ければいいじゃん

ここまで読むと、「我慢せずエアコンつけましょうよ」とお思いになるでしょう。まあ、N-oneなんかはオートエアコンですから、走り出せばすぐに快適な気温になりますな。ビートの場合はマニュアルエアコン。(標準装備になってましたが、一説によると最初はオプションの可能性もあったようです)ビート乗りの皆さんだったら、あのエアコンスイッチを押すのは、非常にためらわれる、背徳的な感じさえする気持ちが分かっていただけると思います。

ビートでエアコンを使った場合、まずパワー食われます。カチッとコンプレッサーのマグネットスイッチが入ったとたん、1気筒死んだようになります。お次は5000回転縛りになります。べつにレブリミッターが効くわけでないですが、自主規制でエアコンOn時は高回転まで回しません。コンプレッサースイッチが弱いので。ということで、エアコン使うときは、渋滞にはまって耐えきらない時か、雨が降って曇り止めが必要な時だけです。

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エアコンの続き

・ビートのエアコン冷媒はR12ですが、バージョンZの最終型(PP1-110)のみR134aに代わっています。そのため、純正部品でR12→R134aのレトロフィットが可能でしたが、Oリング等のゴム系の全交換が必要になるのと、そのゴム系部品で欠品が出てるみたいです。これからのエアコン修理もリビルド品が中心になり、部品流用とか製作のできる、エアコンに詳しい電装屋さんに依頼することになってきそうですね。

・ホンダのエアコンのコンプレッサーはスクロール式が多かったのですが、ビートもスクロール式です。小型で効率が良く、振動も少ない優れものです。コンプレッサを見ると、斜板式やレシプロ式と比べて小さいのがわかります。

・ちなみに、前の2台のビートは2台ともエアコン壊れました。1台目はコンデンサー(フロントのラジエター横)のプレッシャースイッチとコンプレッサのクラッチ、2台目はエバポレータのエクスパッションバルブとコンプレッサのクラッチ。今の車とは違いエアコンフィルターが無いので、エバポレータにホコリやゴミが溜まりやすく、さびやすいのも原因ではないかと思います。

・コンプレッサのマグネットクラッチが壊れると、ファンリレーのヒューズが飛びます。ラジエターファンが回らなくなるので、エアコンを付けてる気温であれば、オーバーヒート確実です。

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空調パネルのACの緑ランプが切れて冷風がでなくなったら、すぐクルマを止めて、ACスイッチを切ってから、運転席右下のファンリレー7.5Aのヒューズを確認して切れてたら交換しましょう。

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その後もACスイッチを入れなければ、ヒューズは飛ばず、ラジエターファンは回るので、とりあえず走れます。そんなわけで、夏場はヒューズの予備を持っていましょう。(特に7.5Aは)

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ということで、エアコンを労わるあまり、夏場はなかなかビートの出番はありません。ビート1台体制の時は、真夏でも乗らざるを得ない状況でしたが、今はN-Oneがあります。我慢して真夏に乗るより、真冬に着込んで、ヒーターをガンガンかけてオープンで乗る方が露天風呂間隔で気持ちよいです。今の乗り方なら、もしエアコン壊れたら、直さずエアコンを外してしまいそうです。

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(13)バッテリーあがる…

前回メインリレーを直した後、しばらく乗ってなかったある暑い日、久方ぶりにビートに乗ろうかいと思い、キーを回したところ、

キュルキュル…プスッ

”うっ…かからない…いつもの始動不良か?頼むぜおい”と思いながら、もう一度回すと、

キュル…プスッ

こういう時、そこそこ古い車乗っている方は、一瞬のうちにいろいろなトラブル原因が頭に浮かびます。バッテリーあがり?スターター?燃料ポンプ?インジェクター?点火系?キーレスエントリーは動くし、メータのチェックランプは付くので、まずはキーをイグニッションに回してメインリレーのカチッという音と、燃料ポンプの稼働音を確認。ちゃんと音はしてます。さらに回すと、キュ…プスン。だんだんスターターが回らなくなってきてます。ということは、まず怪しいのはバッテリー上がりですな。前回の車検で交換してなかったのと、乗ってないのが原因でしょう。

バッテリー外し

ビートはトランクにバッテリーがあります。なにかするたびに、面倒くさいビートですが、バッテリーへのアクセスだけはカンタンです。

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ステーを外したところ。チューブのついてるプラスティックのフタは、鉛バッテリーが発生する水素ガスを逃がすフタです。ロードスターもトランクにバッテリーがありますが、同じようなフタついてますね。水素ガスが溜まって爆発することがあるそうですが、最近は密閉型のメンテナスフリー(MF)バッテリーも増えてきてるので、その場合は要らないんですが、とりあえず捨てずにつけておきましょう。今ついてるバッテリーは購入時についてた、ACデルコの密閉型MFバッテリー(たぶん新品)42B19Rです。純正は軽量化の為28B17Rというかなり小さいサイズなのですが、最近売ってませんね。寒冷地仕様用なのか、バッテリーのトレイは大きめになっているので、B19Rでも余裕で入ります。

バッテリー充電

外したバッテリーは、KSRのバッテリー充電用に持っていた、アストロプロダクツの2Aスマートバッテリチャージャーで充電します。

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カルシウム(ca)バッテリー非対応です。外したバッテリーはcaバッテリーでした(笑)でも大丈夫です。普通に充電できます。caバッテリーは過充電に弱いので、接続後端子間の電圧が15Vを越えなければ大丈夫。測ると14Vちょっとだったので、そのまま6時間ほど充電して後は走行充電にします。(同じ機器を使う場合は、ご自身の責任でお願いします)アストロのチャージャーはジャンプスタートや急速充電はできませんが、お値段も安くコンパクトで便利です。音量は小さいですが、充電中にインバーターのような高周波音がします。充電終わったら、ビートに戻しキーを回すと無事エンジンかかりました。そのまま近所を1時間ほど走って走行充電です。オルタネータも大丈夫なようです。

バッテリーカットオフターミナル

鉛の開放型バッテリーと比較して、caバッテリーはアルカリ電池のように急にお亡くなりになるケースが多いそうです。今回は充電で元に戻ったので、まだ持つとは思いますが、キーレスやらステレオやらの待機電流もバッテリー上がりの原因になるので、カットオフターミナルを取り付けることにしました。

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近所のアストロプロダクツでB端子用が特売で300円でした。ラッキー!お値段の割に、作りはしっかりしてます。ネジで導通させるので若干接触不良が心配ですが、バッテリ上がり防止のため、毎回端子を外すのはもっとめんどくさいので取り付けます。

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マイナス端子(アース側)に取り付けます。カバーが割れてるのはご愛敬。カットオフターミナルのネジ分だけ高さが出てトランクフードに干渉しそうな感じですが、大丈夫でした。

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全体はこんな感じ。ネジ回してOn/Offできるか確認した後、Offしてトランクを閉めます。しまった、キーレスで施錠できない。再度トランク開けて施錠です(笑)

キーレスエントリーを付けたのに、1回トランクのカギを開ける手間があったり、ステレオが毎回リセットされたりしますが、まあ良しとしましょう。これから夏の間は暑くて乗れないですし、メンテで電装系を触るときはカンタンにカットできて便利そうです。

しかし、もうすぐこのバッテリーも寿命かもしれないです。次回死んだら交換を考えることにしましょう。

 

プレゼンの必勝法!書いていますか?エグゼクティブサマリー(第3回)重要な図解のテクニック[その①]

エグゼクティブサマリーの内容のほとんどは、図表で構成される資料になります。様々な情報や、伝えたい事を図解化するには、要約することが必要になってきます。またエグゼクティブサマリーは短い時間で、簡潔に伝えることが重要ですので、どれだけうまく要約できるか?が重要になってきます。つまり、図解化が上手=上手な要約ということになり、図解化ができれば、エグゼクティブサマリーの資料は完成したも同然です。

図解化における3つのポイント

相手に理解される図解とはなんでしょうか?それは、デザインでも見やすさではありません。確かに最終的に見やすい図解が一番ですが、デザインから始めて、パワ-ポイントのテンプレートや、既存のフォーマットに当てはめようとしても、うまく要約できない場合が多いです。

見やすく、理解されやすい図解には3つの共通点があります。

 ・網羅性…全体の内容を網羅している

 ・整理されたキーワード…伝えたい主要な項目が抽出されている

 ・明確な関連性…主要な項目の関連が明らかになっている

何十ページもある文章や論文を1枚にまとめるためには、この3つのポイントを押さえた図解の作成、つまり要点の視覚化が必要になってきます。相手に理解される図解を作成するためのプロセスをお教えします。

 

付箋紙を使ったキーワードの抽出

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エグゼクティブサマリーのベースとなる文章や、図表、データはから重要と思われる項目を抽出していきます。以前に述べたように、いざ選んでいこうにも、キーワードを極限まで絞り込んでいくには、思い切りや、”捨てる勇気”が必要になっていきます。

えいやっと決めてしまうのも一つの方法ですが、KJ法の手法のように、文章中のキーワードを小さな付箋紙に書き出し、纏めていくのも一つの方法です。大事と思うキーワードや、項目は小さな付箋紙に書き出してみます。この時はあまり悩まずに、”とりあえず使えそうな情報”を拾っていく事が大事です。ただし、長い文章はそのまま転記せず、小さな付箋紙にかけるだけの、簡単に要約した文章にします。

キーワードの整理

同じような内容が書かれている付箋紙をまとめていきます。纏めていくうちに、グループの見出しが見えてきます。例えば ”景気が低迷している” ”円高が進行した” ”消費増税が延期になった” ”原油価格が低下している”と書いた付箋紙は、『当社を取りまく外部要因』という見出しを付ける事ができます。

また『当社を取りまく外部要因』の中でも、”景気が低迷している” ”円高が進行した”は「当社に対しての脅威」、”消費増税が延期になった” ”原油価格が低下している”は「当社にとっての機会」という小見出しを付ける事ができます。書き出した付箋紙の中に、見出しや小見出しとなりそうな付箋紙があれば、そのまま使っても構いません。この時点では見出し、小見出しでない付箋紙はそのままグループにまとめておきます。

グループにまとめた後は、元の資料の結論や伝えたい事のストーリーに合わせて、見出しの並びを考え、グループの配置を決めていきます。わかりやすく並べていくと、抜き出したキーワードや要点が、元の文章の目次通りではなく、別のグループに入っていたり、順番も前後する場合もあります。また、配置を考えながらストーリーを見直すこともあります。見出しの付箋紙を移動させながらいろいろと配置を考えてみます。見出し、小見出しの配置が決まった後に、同じグループにあった付箋紙を移動させますが、この際に内容が重複していたり、ストーリーに合わない付箋紙をを取り除きます。

下書きにまとめる

付箋紙の内容を、新しい紙にラフに書き写します。見出しで繋げていくストーリの流れがわかりやすいものか、不要な見出しはないか、各見出しの内容のバランスが整っているかを確認し、多すぎる場合はさらに削り、足りない場合は削った付箋紙から救済してきます。見出しの並べ方も完成形をイメージして、バランスを考えて配置していきます。もしストーリーがしっくりこなければ、もう一度キーワード整理や見出しを考えてみるのもよいかと思います。見出しは”可能な限り”や”なるべく”といったあいまいな表現は避けることが大切です。微妙な表現の見出しは、他の見出しとの関連性があいまいになり、わかりにくくなります。

次回は図解のレイアウトについてです

 

 

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(12)やっとメインリレー交換をした

まだ7月の頭なのに、クラクラするような暑さです。この回にも書きましたが、去年夏場の猛暑時にビートの始動不良で、コンビニに足止めされる事件がありました。メインリレーの半田盛りでそのあとは出ていなかったので、そのまま放置。ディーラから車検の時にメインリレーを部品で購入していたのですが、なかなか交換できずに、また放置してました(笑)。

今年は猛暑らしいので、本格的に暑くなる前に交換することとしましょう。

メインリレーまでの道のり

メインリレーはECUと同じく、助手席後ろのドキュメントボックスの後ろにあります。外さなくても作業はできますが、外した方が楽なので助手席を外します。

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普通の車より、オープンカーは助手席外しは楽。ついでに座席下の掃除もします。

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ネジ一本とクリップで止まっているシートベルトのパネルを外したあと、リアコンソールボックス両側のボルト×2を外します。ドキュメントボックス上のパネルを止めているスナップホックのボルト×4とクリップを外してパネルを取りはずします。ドキュメントボックスを止めているネジを4本緩め、ボックスを外します。

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ここまで、外します。ところで、車体側にはプラスチックでできた、ネジのアンカーが入ってますが、これが経年劣化でポロポロ崩れます。ネジが効かなくなったり、締められないと、内装がパカパカになるので、内装外す時はディーラーやオートバックスとかで入手しておいた方がいいです。

こんな感じのものです。正式にはスクリューグロメットといいます。場所によって大きさが違うので、ネットで買うときは、サイズをよく確認して購入してくださいね。

やっとメインリレーにたどり着く

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クリップで止まっているカーペットとフェルトを剥がすと、ECU(①とマジックで書いてある箱)とメインリレー(横のグレーのプラスチック)が見えます。リレー本体にステーがついていて、ボルト1本で外れます。茶色のコネクターは、爪を割らないように慎重に外します。

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左が新品、右が旧品です。大きさが違うように見えますが、同じです。ステーとコネクタが変色してますが、ほとんど変わりません。半田盛りをする場合は、グレーのカバーは爪を外せば、簡単に取れます。初期型CR-Vのメインリレーも流用できますが、まだビート用の部品が出るのでオリジナリティを重視しました(笑)評判が良くない部品の割には、価格は高いです…

ちゃっちゃと取り換えてキーを回すと、リレーの音と、燃料ポンプの動作音が聞こえて無事エンジン始動。もろもろ元に戻していきます。

助手席の取り付け方

ちなみに、助手席を止める際には、4つのボルトの内、座って右後方(リアのコンソール側)のネジを最後に締めましょう。他のボルト穴は真円ですが、ここだけ楕円になってます。シートは結構タイトな取付なので、先に右後方のボルト締めてしまうと、他のボルトが入らない事があります。無理して締めるとボルトをなめてしまうので注意。なお、シート前方のボルト締めには、ラチェットレンチのエクステンションが必須です。

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写真が光っちゃってますが、これが右後方の楕円の穴。

さて、メインリレーを交換したので、真夏の始動不良は解決するでしょうか?これでも治らないと、燃料系かスタータあたりを疑うことになりますな。どうか治りますように…

プレゼンの必勝法!書いていますか?エグゼクティブサマリー(第2回)簡潔にかつ必要事項を必ず入れる

第1回の各項目をもう少し詳しく書いていきましょう。

今回は「①簡潔にかつ必要事項を必ず入れる」です

資料の目的により、必要な情報は異なる

事業計画書、報告書、製品やソリューションの提案等資料の目的もいろいろあり、その目的によってエグゼクティブサマリーに必要となる内容と網羅性は異なるでしょう。報告や研究発表等であれば、既に結果の出ている内容や、大量のデータをわかりやすく要約するのが一番ですし、事業計画書や提案書であれば、相手に伝えたい事、お願いしたい事が簡潔に伝わるかが最も重要になります。

また、提出先が、社内なのか社外なのかでも、変わってきます。社内の場合は、相手は良く知っている人間ですし、伝える内容における前提や課題も共有している事が多いと思います。エグゼクティブサマリーにおける前段の説明は簡潔にすることができ、本編の割合を増やす事ができます。ただし、内容に対する質問や興味の深度も深いものになる場合が多いので本編とのリンクはきちんと整理しておいた方が良いでしょう。一方、社外の場合は、初見の相手に説明するケースも多くあります。内容の前提や、説明者や会社の紹介なども必要になることもあるでしょう。その分本筋に割ける資料スペースも時間も減りますので、より簡潔にまとめることが大切になってきます。

相手によって、資料のトーンを変える。

ビジネス資料には必ず提出先があります。社内の会議資料や、社外でも不特定多数に向けた資料の場合は、誰にでも理解できるよう情報を整理し、要約していく事になります。一方、提案や企画書におけるエグゼクティブサマリーの場合は基本的には特定のキーマン、相手の意思決定者から理解を得て納得させる、いわゆる”ササる”資料が効果的です。

”ササる”資料には何が必要でしょうか?それは、相手の情報です。営業職であれば、提案の前には様々な情報を相手先から入手していると思います。”回りくどい説明を嫌う”とか”データで裏付けされていないことは信用しない”等々のキーマンの好みを踏まえて、資料全体が相手に受け入れやすいトーンにすることが必要です。ここで言う”トーン”は説明しにくいのですが、実際の資料の色調とかではなく、資料全体で相手が受ける”印象”や”雰囲気”ととらえてもらえれば良いかと思います。理路整然、事務的で冷たくすら感じる資料が”ササる”場合もあれば、”努力・友情・勝利”のような少年ジャンプ風熱血資料が”ササる”相手もいるでしょう。

社内であれば、気にいらないサマリーは、上司が優しく指摘してくれるので良いのですが、社外の場合は案件の予算や、条件等と合わせて、エグゼクティブサマリーを作成するためのネタを意識して集めましょう。差し障りの無い範囲で、相手先の会社の社内資料のまとめ方を参考にさせてもらったりすることもお勧めです。他の相手に対して、今までに成功したエグゼクティブサマリーを流用したり、社内のテンプレートを使用する場合も多いかと思いますが、相手に合わせてカスタマイズしていく事で、相手に”ササる”確率は上がります。

情報の絞り込みを行う

資料ボリュームはA4で2枚、A3で1枚を目標にします。テキストで伝える内容、図や表で伝える内容を絞り込んでいきます。別の回でも書きますが、図表の活用はエグゼクティブサマリーでは大きなポイントですので、テキストのみで伝える内容は限られてくるはずです。伝えたい内容をキーワードや短文にして書き出し、優先順位を付けて整理するやり方もあります。

この時に、帰納法的な考え方(様々な事象や事実をあげて、共通する結論を導き出す方法)だと、情報量が多くなり、結論がぼやける感じがします。演繹法(一般的な大前提→小前提→結論、いわゆる三段論法)で考えた方が相手にメッセージも届きやすく、コンパクトにまとめやすいと思います。ただ前項で述べたように、資料のトーンは相手の好みや、その会社独自のルールもありますので、ご参考までに。

隠し事やウソはダメ

情報の優先度をつけていくと、お願いしたい事、伝えたい事でスペースが埋まってしまい。都合の悪い情報は優先度が下がり、エグゼクティブサマリーから抜けてしまう事もあります。相手は重要な意思決定を行うための情報をエグゼクティブサマリーに求めていますので、意思決定の判断に重要な影響を及ぼすネガティブな情報を(故意ではないにしろ)抜いてしまうと、それを隠したと受け取られ、信頼を失います。また、エグゼクティブサマリーに、本論とかけ離れていたり、書いていない内容を記載することはウソになってしまいます。相手に”ササる”事だけを意識して、ついつい美辞麗句を並べてしまわないように注意してください。

エグゼクティブサマリーについて、もっと知りたい方はお気軽にお問い合わせください!

遅い!壊れる!気持ちいい!ホンダビートの素晴らしい世界!(11)エアフィルター交換

さて、今回は定番のエアフィルター交換。昨年12月に車検を通したのですが、自分でやった方が安いので、その時はエアクリーナ交換はお願いせず、ほぼ2年半ぶりの交換です。エアフィルターはマニュアルでは40,000kmでの交換になってますが、早めに交換した方が良いという意見もありますな。そんなに高いパーツではないので、車検でチェック、交換がいいのかもしれません。

みなさんにはイマサラ感があるかもですが、とりあえずは手順を書いておきます。

ビートはいちいち面倒くさい

普通の車ならボンネット開けて、エアフィルターBoxのクリップ2~3個はずせば、すぐ交換できるのですが、ビートは交換までの道のりが…

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トランク開けて、フックで引っ掛けてるだけの内装フェルトを外します。ネジを4本外して、バッテンマークのついた板(正式名称メンテナンスリッド)を外します。

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外した開口部からエアクリーナーカバーが見えます。うすら汚れてます。カバーは6本のボルトで止まってますが、かなり奥まっているので、緩めるのは面倒です。6角ボルトでプラスのも切られてますが、結構固く締まっている場合もあるので、ドライバーだとなめちゃう可能性もあるのでラチェット等を使いましょう。カバーを止めてるネジは落下防止になってます。ダクトのパイプはササっているだけなので、簡単に抜けます。

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ラチェットのエクステンション。エクステンション無しでは到底届きません。ここだけでなく、ビートの場合はパズルのようなところがアチコチあって、よく使うので200~300mmぐらいの長さのを一本持ってた方がよろしいかと。長すぎて回せない時もありますが(笑)これは2台目ビートの時に買った250mmのエクステンションです。

でカバーを外して、フィルターエレメントを見てみると…

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左が使用後、右はHAMPの新品です。まあ汚れているといえば汚れてますし、まだいいかなとも思う微妙な汚れ具合(笑)せっかくここまで開けたのと、HAMPのエレメントは安いので交換することにします。昔の純正エレメントはもっと高かった気がしますが、今はネットで1500円ぐらい。年式が経過したのに安くなってくれてる部品は、エアクリとオイルフィルタぐらいです。

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掃除前です。ブローバイのオイルもほとんどなく、エンジン側もきれいなものです。軽く掃除をしてエレメントを取付、元に戻していきます。

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カバーはワコーズのスーパーハードでコーティング。未塗装樹脂用のコート剤ですが今のところ最強です。きっちり処理すれば白化した樹脂部が新品同様になります。お値段はちょっと高めですが、1回の使用量が少ないので長く使えます。ツヤ復活もすごいのですが、他のコーティングと違い、持続力が全然違います。塗装樹脂には使えませんが、マットガードや内装等活躍してくれてます。

気になったら写真をぽちっとしてみてください

交換後

はっきり言って、なにも変わりません(笑)ほんとに、めんどくさいのですが、葉っぱとかゴミが入るケースもありますし、エアクリのケースにブローバイが流れる構造なので、チェックも兼ねてたまには開けましょう。

ああ、暑くなる前にメインリレーも交換しないと…

以下続く。