私はそんなにバイク歴はないのですが、16才の時にはそれなりにハマり、学校に内緒で原付免許を取得して(当時の静岡県は3無い運動で高校生の免許取得はダメ。)、RG50ガンマに乗ってました。2サイクル、50CCの原付でしたが、スズキのレーサーレプリカの末弟でもあり、自主規制いっぱいの7.2馬力(7200rpm)でホンダのMBXやヤマハのRGとともに、原付レーサーの1時代を築いた名車です。近所のバイク屋さんが気を利かせて、リミッターも外してくれ、原付なのに100Km/h以上はでましたね(違法ですが)。2サイクル特有のパンチのある加速、高回転までよどみなく吹けあがるレスポンスのいいエンジン、原付には見えない車格もあって、よくツーリングにも行きました。高校時代は存分に楽しんだのですが、運転免許取得後はガンマは弟に譲り、クルマに行ってしまったので、30歳まではバイクから離れてしまいました。
カワサキKSR-2との出会い
30歳当時にふらりと立ち寄った国道16号沿いの大型バイク店の店頭にあった、KawasakiグリーンのKSRに一目惚れ。聞けば2000年ごろから始まったバイクへの排出ガス規制により、原付、スクーターはもとより、250㏄クラスのレーサーレプリカまで4ストローク化が、私の知らないうちに進んでいるらしく、Kawasaki最後の2ストローク車だったKSR-2も店頭在庫のみで販売を中止するとのこと。スタイルが気に入ったのと、高校時代のガンマへの思いやフィーリングがふつふつと再燃し、ほぼ衝動買い。KSR-2は80CC(原付二種)の為、自動二輪免許が必要。いつかは取ろうと思って、ほったらかしになっていた自動二輪免許も、慌てて教習所に通い取得。二代目のビートと素敵な2×4生活を楽しんだのでした。
デットストックからの復帰
静岡に転勤して住み始めたマンションの駐輪場が狭くバイク不可。KSRは、やむなく実家にてデットストックとなってしまいました。カバーはかけてあったものの、9年ほど屋外保管。その後、引っ越しを機に駐輪場スペースが確保できたので、晴れて復帰となりました。9年ぶりのご対面は、外観は当時のままだったものの、エンジンはかからない状態。原因はキャブレターの詰まりと、キャブフロートの腐食によるガソリン漏れがメイン。幸いサビはそんなにひどくなく、レストアというよりはメンテナンス程度で当時の調子に戻りました。
KSR-2の魅力
KSRも4サイクル110CCエンジンになって販売されてますが、やっぱり2サイクル版の方が楽しい。たぶん。スタイルは、オンロードともオフロードとも言えないモタード(風?)フロントはストーンガード付き倒立サス。6速ミッション/フロント・リアディスクブレーキ/UNI-TRACKサスペンション等々、原付ガンマとほぼ同じ装備。タコメータがなかったり、異常に暗いヘッドランプ、すぐお亡くなりになるバッテリー等々当時のKawasakiクオリティも標準装備です。80CCですが二人乗りができなかったり、すぐ尻が痛くなるシート、コンビニに行っただけで全身オイル臭まみれになるのはご愛敬です。年のせいか、バイクのスピード感についていけなくなったのと、ビートをオープンする季節とバイクのちょうどよい季節がまるかぶりなので、手元に来てもなかなか乗る機会がないのですが、時々無性に乗りたくなって引っ張り出してます。
次回に続く