さて、嫁の要望で購入したN-oneですが、すでに6カ月が過ぎました。最近の軽自動車のデキの良さに感心しつつも、気に入らない点もいくつかあります。
アイドリングストップの制御
時速20Km/hぐらいでブレーキをかけていると、走行中でもエンジン止まります。これが曲者で、スムーズに停止する為に、停止直前にブレーキを少し緩めるクセがあるのですが、加速と判断してエンジンがかかり、またブレーキを踏むとエンジンが止まりギクシャクした運転になってしまいます。停止前にブレーキをほんの少し緩めるのは、二十数年前の教習所でも習った気がするのですが、最近はカックンブレーキを推奨しているのでしょうか?左折進入の始めの直進部でエンジンが止まり、ハンドル切り始めに再始動しビックリすることがあります。また、20メートルぐらいの交差が連続する信号のない路地道を走るときも、一旦停止の都度止まってくれるので、ストレスです。ブレーキを完全に踏まなければエンジンは止まらないので、一旦停止の場所もブレーキ緩めでズルズル進めばエンジンは止まりませんが、やはり一旦停止は守った方が良いでしょう(笑)
ECOボタンを押して、アイドリングストップ(ISS)を解除すればいいのですが、燃費や環境を考えれば、後ろめたい気もするので我慢してます。ISSを否定するつもりはないですが、スムーズに運転できない制御は、燃費の為とはいえ、はっきり言って攻めすぎ、やりすぎです。そのくせ再始動条件が緩く、すぐ再始動するのもほんとに燃費の為かよとイラッとします。
一つの解決策は、”クルマが完全に停止してから数秒後に停止するモード”をECOボタンで設定できるようにしてほしい。短時間で間欠的にエンジンの始動/停止を繰り返すのは、エンジン(ターボ)や、高価なISS専用バッテリーにも負荷がかかるので、メーカーも意図するところではないでしょう。この制御はリアルワールドでのテストで確認されたものではなく、メーカーがカタログ燃費で他社に負けないための机上の結論で設計された制御にしか思えません。この後にも書く重量増になる不要な装備をてんこ盛りにしておいて、時速20Km/hからエンジン止めるISSがついているのは、まったく合理的ではないですね。
期待ほどではない燃費
スリーダイヤさんのおかげで、世間の注目を集める自動車の燃費ですが、皆様もお気づきの通り、自動車のカタログ燃費ほどあてにならないものはありません。N-oneもカタログ値25.8㎞/Lに対し、私の乗り方では、市街地で12~15㎞/L、高速道路で20km/Lぐらいです。カタログ燃費は、一定条件下でのベストなので、実走行の条件では大幅に変動するのですが、カタログ燃費を超えることはないでしょう(笑)ターボ車なので、ECONボタンをOFFにして元気よく走ると、あっという間に10km/Lぐらいになるときもあります。近所のチョイノリ中心であれば、ノーマルエンジンの方が燃費はよいのではないでしょうか?しかし、感性の合わないISSや、いろいろな省燃費の工夫をしているとは思いますが、20数年前のビートは市街地でも13km/L、高速でおとなしく走ると20km/L以上走るときもあります。カタログ燃費は17.6km/L(当時は10モード)なので、達成率はなかなかのものです。 最近の軽自動車(軽だけじゃないかもしれませんが)はJC08モード燃費のテストでベストが出るようにチューニングされているようにしか思えません。スリーダイヤさんの問題だけでなく、そろそろメーカーも実走行燃費で勝負してほしいものです。
ディスプレイオーディオ以外のインパネと標準スピーカー
ディスプレイオーディオの内装はすっきりしていて、画面が少し奥まったデザインで一体感があります。が、ディーラーナビや社外ナビを取り付けると、取って付けた感のある出っ張りデザインになります。完全に元のデザインはディスプレイオーディオのはずですが、何らかの制限で後付けでこんなデザインになってしまった感が半端ないです。次回書きますが、この部分は構造上もおかしいです。ディスプレイオーディオのデザインのまま、ナビ付けられなかったんですかね…
すっきりしているディスプレイオーディオ。こっちのほうが好み(写真はホンダHPより)
写真ではそうでもないが、ナビを付けると出っ張る。ナビ下に使えないスペースができる。
あと、標準でスピーカー入ってますが、フレームもプラスティックでろくに鳴りません。一応プレミアムなツアラーなので、まともなスピーカーにしてもらいたいものです。
過剰装備の数々
ボディカラーの関係でプレミアムツアラーを選ばざるを得なかったのですが、それにしても過剰装備です。クルマを買う時にカタログを並べて、装備数で決める人はそんなにいないと思うのですが、ほとんど使わない装備です。
・CVTパドルコントロール
7速で変更できるそうですが、エンジンブレーキの時に一回使ったきりです。DSGならともかく、CVTには全く不要です。
・クルーズコントロール
高速で使いましたが、普通のクルコンなので、レーダで前走車との間隔をキープするタイプではありません。燃費には有効なのかもしれませんが、たぶん使わないです。
・オートリトラミラー
そもそも車幅の狭い軽自動車で電動格納ミラーって必要ですか?しかも自動で格納するやつ。スイッチ切ってます。
・15インチアルミ
純正のアルミホイールは大抵重いので、たぶん14インチの方が軽いのではないかと思います。15インチは55扁平になり、エアボリュームも減るので乗り心地も悪くなっているのでは?と思うので機会があればインチダウンしたいかなぁ。
最後の方は、そもそもプレミアムツアラーを選んだから標準で装備されてしまったので、私も悪いのですが、軽自動車の装備は車格からしても、機能として不要なものが多くなってきました。普通車からダウンサイズする人向けに装備を落としたくないのもわかりますが、リアブレーキをディスクにするとか、サスのダンパーの径を太くするとか、クルマとしての基本性能の部分にコストをかけてほしいと思います。